聖書日課 歴代誌下17章(新共同訳 旧約p.691)
「アサに代わってその子ヨシャファトが王とな」ると(1節)、父アサが着手した宗教改革を更に推し進めていった。
先代のアサ王は、自らが先頭に立って改革を進めた。王の権威のもとに大鉈を振るうような改革であった。改革の初期には、アサのようなブルドーザー的な存在が必要である。
それに対し、ヨシャファトは幾人もの指導者を任命し、彼らに「ユダの町々で教育を行わせ」(7節)、人々の心の〈中から〉宗教改革をなしていった。
「彼らは主の律法の書を携え、ユダで教えを行い、ユダのすべての町を巡って、民の教化に当たった」(9節)。
アサ王は、偶像礼拝のための建造物や施設を取り壊した。目に見えるところから改革した。しかし、もっと大切なのは、人々の心の中から偶像を取り除くことである。人々の心の中に、主なる神を愛する真実な信仰が育まれることである。
そのためには、ヨシャファトがなしたように、コツコツと丁寧に聖書の御言葉から学び、心に刻んでいくしかない。とても手間と時間のかかる作業である。西原新生バプテスト教会が、伝道開始以来、〈一日一章〉の聖書通読を大切にしてきたのも、そのためである。
主なる神の御子イエス・キリストは、圧倒的な主なる神の恵みによって、私達の罪の牙城を破壊し、そこを聖霊なる神の住まいとされた。しかし、それで〈罪人の変革〉が完成するわけではない。
今度は聖霊なる神が、私達の心の隅々まで御言葉を浸透させて下さる。頑固で譲ろうとしない心の闇に、御言葉の光を照らして、頑なな心を砕き、御言葉に似た考えへと造り変えて下さる。
アサによる改革に続き、ヨシャファトによって人々が造り変えられたように、私達の心が日々新しくされ、清くされていくことを祈り続けていこう。
西原新生バプテスト教会
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