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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 列王記上7章

聖書日課 列王記上7章(新共同訳 旧約pp.537-540)

 列王記上は、5章から8章にかけて、神殿建築についての記述が続いている。その中で、7章1~12節にソロモン王が「宮殿」を建てた記事が挿入されている。

「ソロモンは十三年の年月をかけて宮殿を築き、その宮殿のすべてを完成させた」(1節)。

 何故神殿建築に関する記述の中に宮殿建築についての話が出てくるのか。それは、イスラエルの王権と主なる神の密接な関係を示していると思われる。

 それは、神殿と宮殿が建てられた位置にも表れている。即ち、王の宮殿は主なる神の神殿のすぐ側に建てられた。それは、イスラエルの王権が主なる神と切り離すことの出来ないものであることを象徴している。イスラエルの王は、主なる神によって立てられ、主なる神によって支えられているのである。

 かつてモーセは荒れ野でイスラエルの民に言った。

「あなたが、あなたの神、主の与えられる土地に入って、それを得て、そこに住むようになり、『周囲のすべての国々と同様、わたしを治める王を立てよう』と言うならば、必ず、あなたの神、主が選ばれる者を王としなさい。…彼が王位についたならば、レビ人である祭司のもとにある原本からこの律法の写しを作り、それを自分の傍らに置き、生きている限り読み返し、神なる主を畏れることを学び、この律法のすべての言葉とこれらの掟を忠実に守らねばならない。そうすれば王は同胞を見下して高ぶることなく、この戒めから右にも左にもそれることなく、王もその子らもイスラエルの中で王位を長く保つことができる」(申命記17章14~15節、18~20節)。

 これは、イスラエルに最初の王が誕生する数百年も前に告げられた〈王に関する規定〉である。それから長い年月を経て、今イスラエルは、名実共に全世界の〈祝福の源〉となる国へと成長・発展した。神殿と「宮殿」はこの国の象徴とも言える存在である。イスラエルは王によって治められ、王は主なる神によって立てられるという、神の国の礎の象徴が神殿と「宮殿」という存在だった。

 しかし、このような主なる神と王権の関係は、イスラエルだけに示されたものではない。イスラエルは全世界の祝福の源である。その意味で、主なる神と王権(国家権力)の関係は、全世界・全民族に示された大事なメッセージでもある。

「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです」(ローマの信徒への手紙13章1節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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