ヨハネの手紙三は、ガイオという特定の個人に向けて書かれた手紙である。ガイオという人物についての詳細は分からない。しかし、内容から使徒ヨハネととても親しい関係にあり、ヨハネが心から信頼し、「真に愛し」た人であることが分かる(1節)。
ヨハネは、この手紙で、ガイオを「非常に喜」び、称賛している(3節)。称賛と言っても、ガイオが有名になったとか、出世したとかいうことではなく、ヨハネはこう記している。
「兄弟たちが来ては、あなたが真理に歩んでいることを証ししてくれるので、わたしは非常に喜んでいます。実際、あなたは真理に歩んでいるのです。自分の子供たちが真理に歩んでいると聞くほど、うれしいことはありません」(3~4節)。
これは、具体的には、5節に「よそから来た人たちのために誠意をもって尽くしています」と記されているように、ガイオが、福音のために諸教会を巡回している教師達をよくもてなし助けていたことを指しているようである。
「この人たちは、御名のために旅に出た人で、異邦人からは何ももらっていません。だから、わたしたちはこのような人たちを助けるべきです。そうすれば、真理のために共に働く者となるのです」(7~8節)。
このように、ガイオは、福音のために働く人々をもてなし励ますことで、「真理のために共に働く者」となった。そのことをヨハネは心から喜び、「実際、あなたは真理に歩んでいるのです」と称賛した。
福音の真理に生きる者は、同じように福音の真理に歩む者の存在を心から喜び愛する。それは内側から湧き上がってくる感情であり、霊の喜び、御霊の愛というものだろう。だからこそ、使徒ヨハネはガイオにこう呼びかけた。
「長老のわたしから、愛するガイオへ。わたしは、あなたを真に愛しています。愛する者よ、あなたの魂が恵まれているように、あなたがすべての面で恵まれ、健康であるようにと祈っています」(1~2節)。
これは、イエス・キリストが私達に呼びかけておられる言葉でもあるに違いない。
西原新生バプテスト教会
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