松永 希久夫『新約聖書における教会形成』東京: 教文館, 2007年, p.246
「それから審判と救済、信仰義認と新生・聖化と終末待望の三つのバランスが取れているかどうかです。審判ばかりを言って救済を言わない。これは駄目ですね。信仰義認ばかり言ってキリスト者の生活、地上における新しく生かされた生活が全然出てこないとか、終末ということが少しも出てこないということではいけません。一回の説教の中ですべて出てくる必要はないのです。一年間五十二回の中でこういうことがバランスをもって語られているということが大事です」