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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 エレミヤ書41章

聖書日課 エレミヤ書41章(新共同訳 旧約pp.1253-1255)

 本章には、エルサレム陥落後の混乱の中で起こった出来事が記されている。

「ところが七月に、王族の一人で、王の高官でもあった、エリシャマの孫でネタンヤの子であるイシュマエルが、十人の部下を率いてミツパに赴き、アヒカムの子ゲダルヤを訪ね、ミツパで食事を共にした。そのとき、ネタンヤの子イシュマエルと、彼と共にいた十人の部下は、突然襲いかかって、バビロンの王がその地に立てて総督としたシャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤを剣にかけて殺した。またイシュマエルは、ゲダルヤと共にミツパにいたユダのすべての人々と、そこに占領軍として駐留していたカルデア人を打ち殺した」(1~3節)。

 バビロンの王は、ユダの王や主だった人々を捕囚として連れ去った後、ユダの「王族の一人」「ゲダルヤ」をその地の「総督」として立てた。ゲダルヤは、「バビロンの王に仕え」エルサレムに残された人々を守って、彼らと共に幸せに生きようとしていた(40章9~10節)。

 ところが、そのような彼の地位と命を奪おうとする者がいた。それは「ネタンヤの子」「イシュマエル」である。彼は「アンモンの王」と結託して、ゲダルヤを「暗殺し」、弱体化したエルサレムを奪おうと謀っていた。

 イシュマエルの陰謀を知った「カレアの子ヨハナン」とその仲間達は、すぐにゲダルヤのもとに来て、陰謀があることを知らせた。しかし、ゲダルヤは彼らの言うことを信じなかった(40章13~14節)。そこで、ヨハナンが再度ゲダルヤのもとに来て、「だれにも知られないように」「イシュマエルを殺して来ます」と進言した(同15節)。それでもゲダルヤは、イシュマエルを信じて疑おうとしなかった(同16節)。

 ゲダルヤが、信仰者であったかどうかは分からない。しかし、人間的には、平和を愛し、人を疑おうとしない好人物であるように思う。だが、その人の良さが、却って災いとなってしまった。勿論、一個人としては、それは素晴らしい資質と言える。しかし、民族を導き守る「総督」という立場を考えれば、彼にはもっと深慮と慎重さが必要だった。国家滅亡後の混乱した時代であることを考えれば、それは当然のことと言えるのではないか。

 主イエス・キリストが、12人の弟子達を宣教に遣わす時に言われた言葉が心に響く。

「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」(マタイによる福音書10章16節)。

 信仰には、「鳩のよう」「素直」さと「蛇のよう」な賢さの両面が大切である。主なる神に信頼し、御言葉の知恵に聞き従う者でありたいと思う。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119

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