聖書日課 エズラ記5章(新共同訳 旧約pp.728-729)
神殿再建工事がサマリヤ人の妨害によって中断されてから、16年が経った。初めのうちは、ユダの民も希望を抱いて、忍耐強く工事の再開を待っていたに違いない。しかし、1年が経過し、3年が過ぎ、5年、10年…と空しく時が過ぎていくうちに、彼らは、次第に神殿再建への情熱も信仰も失い、主なる神よりも自分のこと、神殿よりも自分の生活のことに、専ら関心が向けられるようになった。
「まだ、主の神殿を再建する時は来ていない」(ハガイ書1章2節)。これが彼らの言い訳だった。その実、「神殿を廃墟のままにしておきながら、自分たちは板ではった家に住んでい」た(同4節)。それでも彼らの生活は決して豊かだったわけではない。相変わらず収穫は少なく、満ち足りることはなかった(同6節、9節)。
何かがズレていた。彼らの心が再び主なる神に向くための何かが必要だった。その何かを、主なる神は今改めてお与えになった。それが預言者であり、預言者を通して与えられる主の御言葉だった。
「預言者ハガイとイドの子ゼカリヤが、ユダとエルサレムにいるユダの人々に向かってその保護者であるイスラエルの神の名によって預言したので、シェアルティエルの子ゼルバベルとヨツァダクの子イエシュアは立ち上がって、エルサレムの神殿建築を再開した。神の預言者たちも彼らと共にいて、助けてくれた」(1~2節)。
預言者ハガイとゼカリヤが語る主の言葉を聞いた総督ゼルバベルと大祭司イエシュアは、霊を奮い立たされて「神殿建築を再開した」。勿論、他の人々も御言葉によって再び勇気を奮い立たせられて、これに加わった。
こうして、16年間も中断していた工事が再開された。そこには、主によって立てられた預言者、王(総督)、祭司、そして霊を奮い立たされた人々がいた。彼らは皆、主の御言葉によって霊を奮い立たせられ、主の御言葉によって導かれ、励まされ、元気を回復した。
御言葉がまっすぐに語られるところに、主の御業は成し遂げられる。そして、主の御言葉にまっすぐに応答する人々によって、神の宮は建て上げられる。この原則は、昔も今も変わることはない。
西原新生バプテスト教会
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