第129編は、バビロン捕囚期後の作品であろうと言われている。
「【都に上る歌。】イスラエルは言うがよい。『わたしが若いときから/彼らはわたしを苦しめ続けたが/わたしが若いときから/彼らはわたしを苦しめ続けたが/彼らはわたしを圧倒できなかった。耕す者はわたしの背を耕し/畝を長く作った』」(1~3節)。
神の民イスラエルを滅ぼし、「苦しめ続けた」異教国バビロン。しかし、彼らは神の民を滅ぼし尽くすことは出来なかった。何故なら、
「主は正しい。主に逆らう者の束縛を断ち切ってくださる」(4節)
からである。主なる神は、イスラエルへの約束の故に、彼らを「束縛」から解放して、再び約束の地に返して下さった。
神の民は決して滅び去ることはない。「主に逆らう者」は、たとえ主の民を苦しめることは出来たとしても、滅ぼし尽くすことは決して出来ない。何故なら、そこに主なる神の約束があるからである。バビロン捕囚から解放された詩人は、このことを確信し、勇気をもって、「主に逆らう者」の滅びを願った。
「シオンを憎む者よ、皆恥を受けて退け。抜かれる前に枯れる屋根の草のようになれ。刈り入れても手を満たすことはないように。穂を束ねてもふところを満たすことはないように。傍らを通る者が/『主はあなたがたを祝福される。わたしたちも主の御名によって/あなたがたを祝福する』と言わないように」(5~8節)。
「シオンを憎む者」に祝福はない。主なる神の祝福は、シオンを愛し、主に従う者の上に注がれる。
西原新生バプテスト教会
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