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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 ネヘミヤ記5章

聖書日課 ネヘミヤ記5章(新共同訳 旧約pp.744-745)

 ネヘミヤの戦いは、外の敵との戦いだけではなかった。同胞の民の貧富の差が大きく、「息子や娘を手放して奴隷にしなければ」生きることが出来ないほど貧しい人々がいる一方で、彼らに物や金を貸して私腹を肥やしている裕福な人々がいた。

 それ故、遂に貧しい人々から「大きな訴えの叫びがあがった」(1節)。

「同胞もわたしたちも同じ人間だ。彼らに子供があれば、わたしたちにも子供がある。だが、わたしたちは息子や娘を手放して奴隷にしなければならない。ある娘はもう奴隷になっている。どうすることもできない。畑とぶどう園はもう他人のものだ」(5節)。

「この嘆きと訴えを聞いて」、ネヘミヤは「大いに憤りを覚え」た。そして「居たたまれなくなって」「貴族」「役人」など裕福な人々を「非難した」

「わたしは言った。『あなたたちの行いはよくない。敵である異邦人に辱められないために、神を畏れて生きるはずではないのか。わたしも、わたしの兄弟も部下も金や穀物を貸している。わたしたちはその負債を帳消しにする。あなたたちも今日あなたたちに負債のある者に返しなさい。畑も、ぶどう園も、オリーブ園も、家も、利子も、穀物も、ぶどう酒も、油も』」(9~11節)。

 すると裕福な人々はネヘミヤの非難を受け入れて言った。

「返します。何も要求しません。お言葉どおりにします」(12節)。

 律法によれば、同胞の民から利子を取ることは禁じられていた(レビ記25章36節)。しかし、ネヘミヤの時代には、そのような戒めが無視され、ユダヤ人同士でも利子や担保を取ることが一般化していた。律法に反する社会においては、必ず問題が持ち上がってくる。

 問題の根は、同胞に対する無慈悲にあった。そして、人間に対する態度は主なる神に対する姿勢の反映でもある。「弱者を虐げる者は造り主を嘲る。造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ」とあるように(箴言14章31節)、この時、イスラエルは、「造り主を嘲る」ような状況に陥っていた。

 ネヘミヤは、このような内部の問題にも立ち向かわなければならなかった。そして、そのような歪みを解決するために、律法の教えに基づいて行動した。勿論、ネヘミヤ自身も、貧しい同胞に負担をかけることのないように細心の注意を払った(10節)。ここからも分かるように、城壁の再建という事業は、イスラエルの民の信仰の再建事業でもあった。いや、これこそが、城壁再建の真の意味であった。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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