ようこそ、西原新生バプテスト教会のブログへ!

沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 申命記33章

聖書日課 申命記33章(新共同訳 旧約pp.336-338)

 荒れ野の旅を終えたイスラエルの民は、これから約束の地カナンに入って行く。しかし、民を教え導いたモーセ自身は入って行くことが出来ない。モーセとしては複雑な心境だったことだろう。

 しかし、そのような思いを乗り越えて、モーセイスラエルの民を祝福した。

「これは神の人モーセが生涯を終えるに先立って、イスラエルの人々に与えた祝福の言葉である」(1節)。

 神の僕としての身分に徹したモーセの姿に学ばされる。「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」と言われたイエス・キリストの御言葉に通じる生き方である(マルコによる福音書10章43~44節)。

 遺恨ではなく祝福する。恨みがましく生きるのではなく、祝福する。そのようなモーセの姿に、仕える者の生き様を見ることが出来る。

 モーセの祝福の祈りは預言の形態をとっている。昔、ヤコブ(イスラエル)が死の間際に12人の息子達を祝福し祈ったように、モーセも世を去る前に各部族の祝福を祈っている。

 その中でシメオン族については言及されていない。後にシメオン族はユダ族の中に吸収されるが、それを予見してのことだろうか。定かではない。

 ヨセフの子孫に対する預言で興味深い一節がある。様々な賜物によって祝福されるという文脈で次のように述べられている。

「ヨセフのために彼は言った。主の祝福がその土地にあるように。天からは露の賜物/下は横たわる淵の賜物/太陽がはぐくむ賜物/月ごとに生み出される賜物/いにしえの山々のもたらす最上の物/とこしえの丘の賜物/地とそれに満ちるものの賜物/柴の中に住まわれる方の慈しみ。それらすべての恵みがヨセフの頭に/兄弟たちから選ばれた者の頭に臨むように」(13~16節)。

 この中に「太陽がはぐくむ賜物」とある。太陽の光によって植物は繁茂し、豊かに実る。では、「月ごとに生み出される賜物」とは何だろうか。太陽の照らない夜にどのような良い「賜物」「生み出される」のだろうか。

 確かに夜は暗い。しかし、夜眠ることによって元気を回復する。何も出来ない夜の間に新しい英気を養う。

 また、太陽の照る昼間、私達は慌ただしく過ごしてしまう。しかし、夜は何も出来ないからこそ祈ることが出来る。昼間自分の力で何でもやっているように見えても、主なる神の恵みなしには物事は進まないということを、私達は夜学ぶことが出来る。

 主なる神は「月ごとに生み出される賜物」をも用意して下さっている。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス

f:id:Biblicism:20210602142922p:plain

https://nschrist1972.hatenablog.com/
〈地図〉

www.google.com