聖書日課 ホセア書2章(新共同訳 旧約pp.1403-1406)
「その母は淫行にふけり/彼らを身ごもった者は恥ずべきことを行った。彼女は言う。『愛人たちについて行こう。パンと水、羊毛と麻/オリーブ油と飲み物をくれるのは彼らだ』」(7節)。
ここに、イスラエルの背信の本質が現されている。彼らは、主なる神の真実な愛よりも、この世の楽しみや肉の喜びを求めた。それ故、彼らを「エジプトの地から」導き上った主なる神を捨てて、「バアル像を造」り、「香をたき」、拝んだ。
ところが、事は彼らの思惑通りには運ばなかった。それもそのはず、彼らに「パン」を与え、恵みによって彼らを豊かにされたのは、彼らを導き上った主なる神である。偶像は、彼らを愛してもいないし、彼らに何も与えることはない。そして、やがてそのことに気付いた人々は言った。「初めの夫のもとに帰ろう/あのときは、今よりも幸せだった」と(9節)。
しかし、時既に遅し。主なる神はこう彼らに言われた。
「バアルを祝って過ごした日々について/わたしは彼女を罰する。彼女はバアルに香をたき/鼻輪や首飾りで身を飾り/愛人の後について行き/わたしを忘れ去った、と主は言われる」(15節)。
犯した罪を無かったことにすることは出来ない。神の道と罪の道、どちらの道を選ぶかは自由である。しかし、その結果を選ぶことは出来ない。
しかし、2章の主題は、イスラエルの罪の裁きにあるのではない。イスラエルの罪を裁かれる主は、やがて彼らを回復し、彼らを救い出すと約束された!
「それゆえ、わたしは彼女をいざなって/荒れ野に導き、その心に語りかけよう。そのところで、わたしはぶどう園を与え/アコル(苦悩)の谷を希望の門として与える。そこで、彼女はわたしにこたえる。おとめであったとき/エジプトの地から上ってきた日のように」(16~17節)。
「アコルの谷」とは、アカンとその家族が罪のために滅ぼされた場所である(ヨシュア記7章)。その罪のためにイスラエルは痛い敗北を喫し、苦しめられた。今、主なる神は、その「アコル(苦悩)の谷」を「希望の門」に変えて下さるというのである。そして、彼らを偶像から立ち帰らせ、再び豊かな祝福を下さる。
「イスラエルの人々は、その数を増し/海の砂のようになり/量ることも、数えることもできなくなる。彼らは/『あなたたちは、ロ・アンミ(わが民でない者)』と/言われるかわりに/『生ける神の子ら』と言われるようになる。ユダの人々とイスラエルの人々は/ひとつに集められ/一人の頭を立てて、その地から上って来る。イズレエルの日は栄光に満たされる。あなたたちは兄弟に向かって/『アンミ(わが民)』と言え。あなたたちは姉妹に向かって/『ルハマ(憐れまれる者)』と言え」(1~3節)。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな愛、溢れる恵み、限りない慈しみの中に握って下さっていることを、心から感謝致します。
主よ、あなたは「苦悩の谷」を「希望の門」とされる御方です。あなたの御子イエス・キリストが十字架で苦しみを受け、それに打ち勝ち、悪魔を打ち砕かれたからです。
私達は、罪の中にいて、滅ぼされるべき者でした。しかし、このような者をあなたは贖い、優しく声をかけて下さいました。今、私はあなたのもの、あなただけのものです。
主よ、永遠にあなたの傍に置いて下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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