聖書日課 エレミヤ書44章(新共同訳 旧約pp.1257-1259)
エルサレム崩壊後、都に留まらずに「エジプト」に下って行ったユダの人々に向けて、預言者エレミヤが主の言葉を語った。
「そこで今、イスラエルの神、万軍の神である主はこう言われる。なぜ、お前たちは自分の身にこのように大きな悪を行い、男、女、子供、乳飲み子までユダの国から絶たれてひとりも残らないようにするのか。何故、お前たちは移って寄留しているエジプトで、自分の手で偶像を造り、異教の神々に香をたき、わたしを怒らせ、自分を滅ぼし、世界のあらゆる国々で、ののしりと恥辱の的となるのか。ユダの国とエルサレムの巷で行われたお前たちの父祖の悪、ユダの王と王妃たちの悪、また、お前たち自身と妻たちの悪を忘れたのか。今日に至るまで、だれひとり悔いて、神を畏れようとはせず、またわたしがお前たちと父祖たちに授けた律法と掟に従って歩もうとはしなかった」(7~10節)。
主なる神は、あくまでもユダの地に留まってバビロンの支配の下に生き延びるように彼らに命じた。しかし、彼らはその言葉に聞き従わず、エジプトに保護を求めて下って行った。
元々ユダが滅びたのも、彼らが主の言葉に聴き従わずに、「偶像」を拝み続け、主なる神の律法と掟に従って歩もうとしなかったためである。主なる神は、エレミヤを通してそのことをはっきりと彼らに示された。それでも、彼らは、エレミヤの語る言葉を受け入れず、なお自分達の道を頑固に歩み続けた。どこまでも頑なで愚かな人間の姿がここにあらわされている。
しかし、考えてみれば、主なる神はそのような頑固で愚かな人々のところになお預言者を遣わし、警告の言葉を語られた。「もう勝手にしろ!」と言って、そのまま放っておかれたのではなかった。ここには、決して彼らを諦めようとしない主なる神の姿があらわされている。
それでも、彼らは遂に主なる神の言葉に聞き従うことはなかった。それ故、主なる神の警告通り、彼らはエジプトの地で滅んでいった。
「…そのときエジプトへ移って寄留したユダの残留者はすべて、わたしの言葉か、彼らの言葉か、どちらが本当であったかを悟るであろう。このことこそ、わたしがこの場所でお前たちを罰したことのしるしとなるであろう、と主は言われる。そしてお前たちに災いを告げたわたしの言葉が実現したことを知るようになる」(28~29節)。
主の言葉は必ず実現する。あなたは主なる神の警告の声に聞き従って生きているだろうか。
西原新生バプテスト教会
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