聖書日課 イザヤ書60章(新共同訳 旧約pp.1159-1161)
60章には、やがてイスラエルに訪れる「栄光」と救いの預言が記されている。
「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り／主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い／暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で／主の栄光があなたの上に現れる。国々はあなたを照らす光に向かい／王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む」(1～3節)。
神の民イスラエルは、全世界に主なる神の「祝福」をもたらすために選ばれた(創世記12章2～3節)。それは彼らが他の国々よりも強かったとか優秀だったからではない。それどころか、彼らは「他のどの民よりも貧弱であった」(申命記7章7節)。
しかし、そのような民を主なる神は選び、愛して下さった。そして、その愛の故に、イスラエルは全世界に光を放ち、祝福をもたらす民となることが出来た。つまり、イスラエルの光は主なる神の光であり、イスラエルの栄光は主なる神の栄光そのものだった。
ところが、彼らは何度も主なる神を裏切った。困難の中では主なる神に対して不平を言い、豊かさの中では高ぶって主なる神に逆らった。実に彼らは、貧弱であるばかりでなく、反抗的で頑なな民でもあった。それ故、彼らは再び弱くされ、遂に滅亡の憂き目に陥ることとなった。
しかし、主なる神は、決して彼らを見捨てられなかった。そして、彼らに再び救いと「栄光」をお与えになると約束された。
「かつてあなたは捨てられ、憎まれ／通り過ぎる者もなかったが／今、わたしはあなたをとこしえの誇り／代々の楽しみとする。あなたは国々の乳に養われ／王たちを養う乳房に養われる。こうして、あなたは知るようになる／主なるわたしはあなたを救い、あなたを贖う者／ヤコブの力ある者であることを」(15～16節)。
主なる神の愛は決して裏切ることはない。たとえ神の民は弱くて頑なな者であっても、主なる神は再び彼らを救い出し、栄光に輝く者として下さる。
今、あなたはご存知だろうか。主なる神が「あなたを救い、あなたを贖う者／ヤコブの力ある者」であることを。
西原新生バプテスト教会
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