聖書日課 詩編135編(新共同訳 旧約pp.975-976)
第135編は、イスラエルを世界の祝福の基とするために選ばれた主なる神をほめたたえ、その偉大な力を賛美する詩である。
「主はヤコブを御自分のために選び／イスラエルを御自分の宝とされた。わたしは確かに知った／主は大いなる方／わたしたちの主は、どの神にもまさって大いなる方。天において、地において／海とすべての深淵において／主は何事をも御旨のままに行われる」(4～6節)。
主なる神は、イスラエルをお「選び」になり、「御自分の宝とされた」。そして、この「宝」であるイスラエルを祝福し、あらゆる敵の攻撃から守り、彼らに嗣業の地を与えて下さった。
しかし、主なる神は、イスラエルを依怙贔屓したり、特別扱いしていたわけではない。
「主は御自分の民の裁きを行い／僕らを力づけられる」(14節)。
主なる神は、イスラエルの民が罪に陥った時には、厳しい罰を与えて彼らを裁かれた。けれども、主なる神は「御自分の宝」の民を決して見捨てられはしなかった。「裁き」という苦しみを通してイスラエルを清め、彼らを再び「力づけ」て立ち上がらせた。
このように真実で力強い神が他にあるだろうか。詩人はここで、「国々の偶像」の空しさと愚かさを示しつつ、主なる神の偉大さを「たたえよ」と勧めている。
「国々の偶像は金や銀にすぎず／人間の手が造ったもの。口があっても話せず／目があっても見えない。耳があっても聞こえず／鼻と口には息が通わない。偶像を造り、それに依り頼む者は／皆、偶像と同じようになる。イスラエルの家よ、主をたたえよ。アロンの家よ、主をたたえよ。レビの家よ、主をたたえよ。主を畏れる人よ、主をたたえよ。シオンから、主をたたえよ／エルサレムにいます主を。ハレルヤ」(15～21節)。
主なる神は力ある真の神、約束を誠実に果たし、神の民を決して見捨てられない御方である。この御方を主なる神として依り頼む時、私達もまた主なる神に愛され、守られ、似た者と造り変えられて、主なる神の栄光を表しながら生きていくことが出来る。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの溢れる恵みと慈しみの中、御前に引き出して下さったことを心から感謝致します。
主よ、あなたはあの「ヤコブ」と子供達を選んで、「御自分の宝」の民と呼ばれました。そして、あなたは、このような者をも選び、見捨てず、あなたの「宝」をして下さいました。
あなたは、私を慈しみ、その御手の中に握って下さいました。主よ、あなたの愛、あなたの恵み、あなたの癒しを伝えさせて下さい。
まだ、あなたを知らず、苦しみの中、痛みの中、暗闇の中にいる方にあなたの光を届けさせて下さい。お一人お一人を癒し、力づけて下さい。
そして、お一人お一人があなたの「宝」とされる栄光と感激の中、毎日希望と喜びに満たされ、あなたを告白しながら生きていくことが出来ますように。
主よ、今日私達一人一人をお用い下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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