聖書日課 箴言22章(新共同訳 旧約pp.1019-1020)
22章は、前半の16節までが10章から続いてきた「ソロモンの箴言」の最後の部分で、17節からは「賢人たちの言葉」が記されている。
「名誉は多くの富よりも望ましく／品位は金銀にまさる」(1節)。
1節では、良い人間関係をつくり、人から厚い信頼を得ることの価値が教えられている。興味深いのは、「名誉」は「金銀」や「富」からではなく、「品位」から生まれると言われているところである。では、その品位はどこから生まれてくるのか。それは、イエス・キリストとの真実な交わりの中から生まれてくる。
「金持ちと貧乏な人が出会う。主はそのどちらも造られた」(2節)。
この世では、財産の有無によって人の価値がはかられることがある。しかし、人の価値は、金銀によってではなく、主なる神によって「造られた」ことにある。「主はそのどちらも造られた」…「金持ち」も「貧乏な人」も、全ての人が皆同じ「主」によって造られ、愛されている価値ある存在である。その認識と確信から真の豊かさが生まれてくる。
「主を畏れて身を低くすれば／富も名誉も命も従って来る」(4節)。
「富」と「名誉」と「命」、これらは皆、この世に生きる私達が必死に得ようとしているものである。そして、これらを得るためには他の何を投げ打ってもいいとさえ思っているかも知れない。
しかし、どんなに多くの「富」を得、どんなに大きな「名誉」を得、またどんなに長生きしたとしても、主なる神から離れているなら、即ち、「主を畏れて身を低く」することを知らないなら、そこに真の救いはない。最後は滅びがあるだけである。真の「富」、真の「名誉」、真の「命」は、「主を畏れ」敬い、謙って主と共に歩む生き方の中でこそ得られる。
イエス・キリストはこう言われた。
「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」(ヨハネによる福音書14章6節)。
西原新生バプテスト教会
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