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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 コヘレトの言葉4章

聖書日課 コヘレトの言葉4章(新共同訳 旧約pp.1038-1039)

 4章では、この世の空しさが改めて語られている。冒頭には、強い者が弱い者を「虐げる」この世の空しさが語られている。このような弱肉強食の世界なら、いっそ「生まれて来なかった」方が「幸福」だと言われている。

「わたしは改めて、太陽の下に行われる虐げのすべてを見た。見よ、虐げられる人の涙を。彼らを慰める者はない。見よ、虐げる者の手にある力を。彼らを慰める者はない。既に死んだ人を、幸いだと言おう。更に生きて行かなければならない人よりは幸いだ。いや、その両者よりも幸福なのは、生まれて来なかった者だ。太陽の下に起こる悪い業を見ていないのだから」(1~3節)。

 続いて、「競争」社会の空しさが語られている。

「人間が才知を尽くして労苦するのは、仲間に対して競争心を燃やしているからだということも分かった。これまた空しく、風を追うようなことだ。愚か者は手をつかねてその身を食いつぶす。片手を満たして、憩いを得るのは/両手を満たして、なお労苦するよりも良い。それは風を追うようなことだ」(4~6節)。

 勝つことだけを目指す生き方は、やがて必ず「憩い」を失い、疲れ果ててしまう。

 更に、「飽くこと」なく富を追求する者の孤独と空しさが語られている。

「わたしは改めて/太陽の下に空しいことがあるのを見た。ひとりの男があった。友も息子も兄弟もない。際限もなく労苦し、彼の目は富に飽くことがない。『自分の魂に快いものを欠いてまで/誰のために労苦するのか』と思いもしない。これまた空しく、不幸なことだ」(7~8節)。

 こうして見ると、昔も今も、人間というのは殆ど進歩していないことが改めて分かる。だから、もっと真剣に次のコヘレトの言葉に耳を傾けたいものである。

「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。更に、ふたりで寝れば暖かいが/ひとりでどうして暖まれようか。ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい」(9~12節)。

 ここには、弱肉強食と競争原理のこの世に振り回されて孤独と不安に陥るような生き方ではなく、信じ合い、愛し合う「友」との絆の中に生きる尊さが示されている。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119

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