聖書日課 詩編140編(新共同訳 旧約pp.980-981)
第140編は、悪者の存在に苦しめられる信仰者の嘆きの詩である。
「【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】主よ、さいなむ者からわたしを助け出し/不法の者から救い出してください。彼らは心に悪事を謀り/絶え間なく戦いを挑んできます。舌を蛇のように鋭くし/蝮の毒を唇に含んでいます。[セラ 主よ、主に逆らう者の手からわたしを守り/不法の者から救い出してください/わたしの歩みを突き落とそうと謀っている者から。傲慢な者がわたしに罠を仕掛け/綱や網を張りめぐらし/わたしの行く道に落とし穴を掘っています。[セラ」(1~6節)。
「絶え間のない戦い」、「仕掛け」られた罠、「行く道」にある「落とし穴」…、私達の人生には、確かにそのようなものが沢山待ち受けている。そして、そういうものの背後に、私達を罪と不信仰に陥れようと常に付け狙っている悪魔がいることを聖書ははっきり警告している。
「身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています」(ペトロの手紙一5章8節)。
しかし、この詩人は、悪の存在に苦しめられて、ただ嘆いてばかりいたわけではない。彼は、その苦しみの中で、主なる神に向かって「主よ」と呼びかけ、祈り、「助け」と「守り」を待ち望んだ。
何故なら、この詩人は、主なる神が世界を支配し給う主であること、そして貧しい者や乏しい者の祈りに耳を傾けて下さる御方であることを知っていたからである。
「主にわたしは申します/『あなたはわたしの神』と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください」(7節)。
「わたしは知っています/主は必ず、貧しい人の訴えを取り上げ/乏しい人のために裁きをしてくださることを」(13節)。
西原新生バプテスト教会
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