第76編は、前編に続いて、アッシリアによってエルサレムが取り囲まれた時、主なる神の不思議な御業によってアッシリアが敗走した出来事が背景となっている。
「神はユダに御自らを示され/イスラエルに御名の大いなることを示される。神の幕屋はサレムにあり/神の宮はシオンにある。そこにおいて、神は弓と火の矢を砕き/盾と剣を、そして戦いを砕かれる。[セラ あなたが、餌食の山々から/光を放って力強く立たれるとき/勇敢な者も狂気のうちに眠り/戦士も手の力を振るいえなくなる。ヤコブの神よ、あなたが叱咤されると/戦車も馬も深い眠りに陥る」(2~7節)。
主なる神の臨在の「光」の前では、誰も力を振るうことは出来ない。「勇敢な者」も「戦士」も、「戦車も馬も」主なる神の力の前には、皆「眠りに陥る」ように無力なものとされてしまう。それが主なる神であり、だからこそ主なる神であると言えるだろう。
それ故、私達が真に恐れるべき存在は、人間でも、自然でも、悪魔でもなく、主なる神である。この詩の作者も次のように告白している。
「あなたこそ、あなたこそ恐るべき方。怒りを発せられるとき、誰が御前に立ちえよう。あなたは天から裁きを告知し/地は畏れて鎮まる」(8~9節)。
「天」と「地」を造り、人間を造り、自然を造り、歴史を支配される主なる神。その主なる神が、私達を愛し、罪と汚れの中で苦しむ私達のために独り子イエス・キリストを送り、十字架によって救いの道を開いて下さった。主なる神は、今、キリスト・イエスを信じる私達と共にいて下さる。真に恐れるべき存在、私達が心から畏れ敬い、信頼すべき御方は、この主なる神をおいて他にない。
西原新生バプテスト教会
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