ようこそ、西原新生バプテスト教会のブログへ!

沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 マタイによる福音書10章

聖書日課 マタイによる福音書10章(新共同訳 新約pp.17-19)

 イエス・キリストの宣教活動の中で、癒しや悪霊追い出しと共に、大切な働きであったのは、弟子をつくることである。10章では、イエス・キリストが12人の弟子を選んで(1~4節)、彼らを派遣し(5~15節)、更に、彼らに弟子としての心構えとアドバイスを与えたことが記されている(16節以下)。

 イエス・キリストは、12人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能を授けて言われた。

「行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい」(7~8節)

 これは、イエス・キリストがされていた働きと全く同じである。イエス・キリストの弟子は、天の国を宣べ伝え、悪霊を追い出し、あらゆる病気や患いを癒すために選ばれ、遣わされるのである。

 しかし、その働きには迫害が起こるとイエス・キリストは予告された。それ故、「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」(16節)、「人々を警戒しなさい」と勧められている(17節)。その一方で、イエス・キリストは、「引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない」(19節)とも言われている。天の父なる神の霊が弟子達の中におられて語って下さるからである(20節)。

 更に、イエス・キリストは、「人々を恐れてはならない」(26節)、「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい」(28節)と忠告された。

 たった一羽の雀さえ、「父のお許しがなければ、地に落ちることはない」(29節)。まして、父なる神の御前で「あなたがたは髪の毛までも一本残らず数えられている」(30節)ほど愛と注目をいただいている。「だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりはるかにまさっている」(31節)とイエス・キリストは弟子達を励まされた。

 このように、イエス・キリストの弟子は、イエス・キリストと同じ働きをし、イエス・キリストと同じように迫害を受ける。勿論、迫害は出来るだけ避けたいものである。しかし、それを通してこそ、弟子は父なる神の愛と守りを体験し、イエス・キリストと一つにされていく。だから、「弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である」(25節)と言えるのではないか?