聖書日課 歴代誌上18章(新共同訳 旧約p.654)
18章には、ダビデが周辺諸国を次々に打ち破っていったことと、ダビデの重臣たちの名前が記されている。彼は、まず長年の強敵「ペリシテ」を打ち破った。続いて「モアブ」にも勝利して彼らを「隷属」させた。更に、ダビデは「ツォバの王ハダドエゼル」を討ち、その「援軍」「アラム」も討ち破った。
「その後、ダビデはペリシテ人を討って屈服させ、ペリシテ人の手からガトとその周辺の村落を奪った。また、モアブを討ち、モアブ人はダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。ダビデは次に、ハマト地方のツォバの王ハダドエゼルが、ユーフラテスに覇権を確立しようと行動を起こしたとき、彼を討ち、戦車一千、騎兵七千、歩兵二万を捕獲し、戦車の馬は、百頭を残して、そのほかはすべて腱を切ってしまった。ダマスコのアラム人がツォバの王ハダドエゼルの援軍として参戦したが、ダビデはこのアラム軍二万二千をも討ち、ダマスコのアラム人に対して守備隊を置いた。こうしてアラム人もダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた」(1~6節)。
すると、それを聞いた「ハマトの王トウ」が、「ダビデの戦勝を祝って」多くの財宝を貢いできた(9~10節)。今やダビデは、国内においては多くの重臣・家来を抱え、国外においても周辺諸国との戦いに次々に勝利する無敵の存在となった。
しかし、この18章は、単に「ダビデは凄い! 偉い!」とダビデを賞賛するために書かれたわけではない。ダビデの勝利も繁栄も、全ては主なる神がお与え下さった祝福である。つまり、本当に素晴らしいのは主なる神である。そのことを示すために18章は書かれた。
ダビデは、神の箱をエルサレムに運び入れ、盛大な儀式を執り行い、更に神殿建設の夢を抱いて、なお一層主なる神に仕えようとした。そのようなダビデの信仰を、主なる神は喜ばれた。それ故、主なる神はますますダビデを祝福し、軍事的にも、経済的にも勝利と繁栄を与えられた。それはまさに、イエス・キリストが教えて下さった通りの祝福であると言えるだろう。
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイによる福音書6章33節)。
勿論、この祝福の原則は、今も変わることはない。
西原新生バプテスト教会
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