聖書日課 ダニエル書6章(新共同訳 旧約pp.1390-1392)
バビロンの王ベルシャツァルが滅び、「メディア人ダレイオス」が「王国を継いだ」(1節)。ダニエルは、ダレイオス王にも重んじられ、「全国を治め」る「百二十人の総督」を監督する3人の「大臣」の一人とされた(2~3節)。しかし、その3人の中でも特に「傑出していた」ため、「王は彼に王国全体を治めさせようとした」(4節)。
すると他の「大臣や総督」は、ダニエルを妬み、何とかして「ダニエルを陥れよう」と謀った(5節)。彼らはダレイオス王に進言し、今後「三十日間」は王以外の何者をも拝んではならず、これに背いた者は「だれであれ獅子の洞窟に投げ込まれる」という禁令を発布させた(8~10節)。
さて、この知らせを聞いたダニエルはどうしただろうか。
「ダニエルは王が禁令に署名したことを知っていたが、家に帰るといつものとおり二階の部屋に上がり、エルサレムに向かって開かれた窓際にひざまずき、日に三度の祈りと賛美を自分の神にささげた」(11節)。
少しも慌てたり、騒いだりすることなく、「いつものとおり」。これがダニエルのしたことであった。私達なら、慌てふためいて、どこかに逃げ込んだり、誰かに頼ったりして、大騒ぎするかも知れない。しかし、ダニエルは全く落ち着いていた。そして、捕えられても何も言わずに、獅子の洞窟に入って行った(17節)。
この時慌てたのは寧ろダレイオス王の方であった。ダニエルを信頼していた王は、その夜は一睡も出来ず、食事すら喉を通らなかった(19節)。そして、「夜が明けるやいなや」、王は「獅子の洞窟へ行」き(20節)、「不安に満ちた声」でダニエルにこう「呼びかけた」。
「ダニエル、ダニエル、生ける神の僕よ、お前がいつも拝んでいる神は、獅子からお前を救い出す力があったか」(21節)。
「お前がいつも拝んでいる神」。時が変わり、支配者が移り変わっても、ダニエルがいつも信頼され、重んじられ続けた秘訣、命の危険さえある危機的状況の中でも、ダニエルが常に平静を保ち続けることが出来た秘訣は、まさしくここにあった。それは彼がいつも、どんな状況の中でも、主なる神を拝し、主なる神を畏れ敬い、主なる神と共にいたという一事に尽きる。ダニエルの「いつものとおり」の生き方が、それを物語り、王の前にも明らかに証しされていたのである。宣教とは、言葉であると共に、生き方である。私達は、いつも何を畏れ、何を拝し、何を求めているだろうか。主なる神を畏れ、敬い、拝しつつ、主と共に歩み続けたいものである。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの温かな大きな御手の中に握り、御前に祈りを献げさせて下さることを心から感謝致します。
主よ、毎日あなたは、私に語りかけて下さいます。あなたの御言葉を聞く時、あなたに対する告白が与えられます。あなたを告白することは、どんなに大きな喜びでしょう。力でしょう。この告白はあなたが毎日与えて下さるものです。あなたの計り知ることの出来ない大きな恵みが包んで下さっているからです。
主よ、私はいつあなたのところに帰るでしょうか。いつかは、私には分かりません。明日かも知れません。20年後、30年後かもしれません。しかし、あなたが「帰って来い」と声をかけて下さる時、「はい」と言って、「いつものとおり」あなたの御声を聞き、あなたを告白することが出来るよう、支え、導いて下さい。
主よ、あなたを告白することを教えて下さったことを感謝します。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス
https://nschrist1972.hatenablog.com/
〈地図〉