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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 ヨシュア記2章

聖書日課 ヨシュア記2章(新共同訳 旧約pp.341-342)

 イスラエルの民はヨルダン川の東側に陣取っている。主なる神がイスラエルに与えると約束されたカナンの地は、ヨルダン川の西側に広がっている。

 カナンの地に侵攻する前に、ヨシュア「二人の斥候」(偵察員)を現地に送り込み、「行って、エリコとその周辺を探れ」と命じた(1節)。

 しかし、斥候の活動は「エリコの王」の知るところとなり、二人はエリコの町の「ラハブという遊女の家」に身を隠した(1~2節)。

 もしこのことが発覚すれば、ラハブとその家族は殺されることになる。にもかかわらず、ラハブは「二人の斥候」を匿った。何故そうしたのか。ラハブには、イスラエルの神を信じる信仰があったからである。

 実は、既にエリコの人々はイスラエルのことを知っていた。主なる神がイスラエル民族をエジプトから救い出されたこと、紅海を渡らせたこと、荒れ野において数々の不思議をなさったことを知っていた。

「二人がまだ寝てしまわないうちに、ラハブは屋上に上って来て、言った。『主がこの土地をあなたたちに与えられたこと、またそのことで、わたしたちが恐怖に襲われ、この辺りの住民は皆、おじけづいていることを、わたしは知っています。あなたたちがエジプトを出たとき、あなたたちのために、主が葦の海の水を干上がらせたことや、あなたたちがヨルダン川の向こうのアモリ人の二人の王に対してしたこと、すなわち、シホンとオグを滅ぼし尽くしたことを、わたしたちは聞いています』」(8~10節)。

 しかし、そのことを知っても、主を真の神として礼拝する人は皆無だった。ラハブとその家族だけが主を信じた。

 ラハブの中に、真の神への畏れと、大胆さを見ることが出来る。主なる神はそのような信仰を喜ばれる。彼女は主なる神を畏れたのである。彼女は、イスラエルとその神について聞いた時、こう告白している。

「それを聞いたとき、わたしたちの心は挫け、もはやあなたたちに立ち向かおうとする者は一人もおりません。あなたたちの神、主こそ、上は天、下は地に至るまで神であられるからです」(11節)。

 主なる神を畏れることは信仰の基礎である。しかし、〈畏れ〉は単なる〈恐れ〉ではない。畏れとは、主なる神への尊敬であり謙遜である。単に主なる神を恐れる人は、主なる神から遠ざかるが、主なる神を正しく畏れる人は、主なる神に近づく大胆さを持っている。「触らぬ神に祟りなし」という日本人の伝統的な感覚は、神への〈恐れ〉であって〈畏れ〉ではない。

 ラハブは、主なる神を畏れつつも、主なる神に近づこうとした。主なる神に近づき、命を得ようとした。このような信仰を主なる神は喜ばれる。

 ラハブは、イスラエルがエリコの町を攻め落とす時、自分達の命を救って欲しいと願った。

「わたしはあなたたちに誠意を示したのですから、あなたたちも、わたしの一族に誠意を示す、と今、主の前でわたしに誓ってください。そして、確かな証拠をください。父も母も、兄弟姉妹も、更に彼らに連なるすべての者たちも生かし、わたしたちの命を死から救ってください」(12~13節)。

 何という大胆な申し出だろう。しかし、主なる神は、彼女がしたように命を選び取ることを願っておられる。

 どんな状況の中にあっても諦めてはいけない。命を選び取ろう。滅びではなく命を、呪いではなく祝福を選び取ろう。「こんな私で申し訳ない」と考えて、諦めてはいけない。

 主なる神は命を選び取る者を喜ばれる。ラハブは命を選び取った。

 そこで、「二人の斥候」は、イスラエルがエリコを攻撃した際に目印となるために、家の「窓」「真っ赤なひもを結び付け」るように命じた(18節)。

「ラハブは、『お言葉どおりにいたしましょう』と答えて、二人を送り出し、彼らが立ち去ると、真っ赤なひもを窓に結び付けた」(21節)。

 やがて、この「真っ赤なひも」が目印となって、ラハブとその家族は滅びを免れることになる。

 私達イエス・キリストを信じる者にも、同じような目印が結ばれている。それは「真っ赤なひも」ならぬ、「真っ赤な」イエス・キリストの十字架の血潮である。イエス・キリストの血潮は、私達が救いを与えられたことの目印である。

 主なる神は、ラハブが遊女であったことを御覧にならない。ラハブが窓に結んだ「真っ赤なひも」を御覧になる。主なる神は、私達に、小羊であるイエス・キリスト「真っ赤な」血潮が塗られているか否かを御覧になる。

 今日も、私達に「真っ赤な」イエス・キリストの血潮が塗られていることを告白しよう。そして、主なる神を正しく畏れ、イエス・キリストの血潮によって命を得る人が更に起こされることを祈り求めよう。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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