第86編は、表題にもあるように、ダビデの「祈り」の詩である。この詩の中で、ダビデは、「主よ」という主なる神への呼びかけを11回も繰り返している。その他にも「神よ」と呼びかけるほど、心の底から主なる神を慕い求め、主なる神に熱い信頼を向けて祈っている。
「【祈り。ダビデの詩。】主よ、わたしに耳を傾け、答えてください。わたしは貧しく、身を屈めています。わたしの魂をお守りください/わたしはあなたの慈しみに生きる者。あなたの僕をお救いください/あなたはわたしの神/わたしはあなたに依り頼む者。主よ、憐れんでください/絶えることなくあなたを呼ぶわたしを。あなたの僕の魂に喜びをお与えください。わたしの魂が慕うのは/主よ、あなたなのです。主よ、あなたは恵み深く、お赦しになる方。あなたを呼ぶ者に/豊かな慈しみをお与えになります。主よ、わたしの祈りをお聞きください。嘆き祈るわたしの声に耳を向けてください。苦難の襲うときわたしが呼び求めれば/あなたは必ず答えてくださるでしょう。主よ、あなたのような神は神々のうちになく/あなたの御業に並ぶものはありません」(1~8節)。
その波乱万丈の人生の中で、常にダビデを支え、その人生に祝福と勝利をもたらした秘訣は、彼が何よりも誰よりも、主なる神に信頼し、主なる神を慕い求めたことにある。それは、このダビデの祈りからも分かる。
「主よ、あなたの道をお教えください。わたしはあなたのまことの中を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように/一筋の心をわたしにお与えください」(11節)。
「一筋の心」、主なる神の御旨と一つになり、主なる神以外の何物にも心を向けず、ただ主なる神だけに集中して祈る、そのような人生を歩みたいとダビデは願い求めた。
私達の人生を有意義で充実したものとするために、最も大切で、一番必要なことは、何を差し置いても主なる神に信頼し、主を慕い求めて祈るという一事に励むことではないか。私達もダビデのように「一筋の心をわたしにお与えください」と祈り求める者でありたい。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの憐れみの中にこの僕を置き、御前に祈りを献げさせて下さることを心から感謝致します。
主よ、心の分裂したこの僕をお赦し下さい。主人であるあなたの御思いよりも、自分のことでこの心が満たされています。主よ、この分裂した心を赦し、「一筋の心をわたしにお与えください」。あなたを畏れて生きることが出来ますように。
あなたの御心、あなたの御思いにこの心を向け、あなたに結び付いて今日を生きることが出来ますように。
今日もあなたの子供達の上に、あなたの溢れる恵みと慈しみを注いで下さい。その歩む道を祝福し、守り、握って下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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