第85編は、イスラエルが「罪を赦」されて、バビロン捕囚から解放され、約束の地に帰って来ることが明らかに示された時の詩である。
「【指揮者によって。コラの子の詩。賛歌。】主よ、あなたは御自分の地をお望みになり/ヤコブの捕われ人を連れ帰ってくださいました。御自分の民の罪を赦し/彼らの咎をすべて覆ってくださいました。[セラ 怒りをことごとく取り去り/激しい憤りを静められました。わたしたちの救いの神よ/わたしたちのもとにお帰りください。わたしたちのための苦悩を静めてください」(1~5節)。
イスラエルは、長い苦しみを乗り越えて、今新たな一歩を踏み出そうとしていた。その時この詩の作者が求めたものは何か。それは経済的繁栄でも軍事力でもなかった。彼はただ主を求めた。彼らの救いの神が自分達のもとに帰って来ることを願い求めた。
その時、彼は主の声を聞いた。
「わたしは神が宣言なさるのを聞きます。主は平和を宣言されます/御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に/彼らが愚かなふるまいに戻らないように。主を畏れる人に救いは近く/栄光はわたしたちの地にとどまるでしょう。慈しみとまことは出会い/正義と平和は口づけし/まことは地から萌えいで/正義は天から注がれます」(9~12節)。
主がお帰りになる時、そこに真の「平和」が訪れる。「慈しみとまことが出会い、正義と平和が口づけ」する奇跡が、主なる神によって実現するのである。経済的繁栄や軍事力によっては決して得ることの出来ない真の平和、それは私達のために十字架にかかられた主イエス・キリストによってのみ与えられる。その主を、あなたはもうあなたの人生に迎え入れられただろうか。もしまだならば、是非あなたの人生に迎え入れていただきたい。
「主は必ず良いものをお与えになり/わたしたちの地は実りをもたらします」(13節)。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス