第71編は、主なる神への信頼の詩である。しかも、そこでダビデは「母の胎にある時から」主なる神に「依りすがって来」たとまで述べている。
「主よ、あなたはわたしの希望。主よ、わたしは若いときからあなたに依り頼み/母の胎にあるときから/あなたに依りすがって来ました。あなたは母の腹から/わたしを取り上げてくださいました。わたしは常にあなたを賛美します」(5~6節)。
これは、それほどに徹底的な信頼、それほどに深い信仰を主なる神に置いているということである。しかし、この言葉は決して大袈裟ではない。何故なら、主なる神は「天地創造の前」から「わたしたちを愛し」、「キリストにおいてお選び」下さったと言われているからである(エフェソの信徒への手紙1章4節)。そうだとすれば、主なる神は、私達が「母の胎にあるときから」、いつも守って下さっていたに違いない。
更に、この詩の素晴らしいところは、次の御言葉にも表れている。
「わたしが老いて白髪になっても/神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を/来るべき世代に語り伝えさせてください」(18節)。
母親のお腹の中にいた時から守って下さっていた主なる神は、「老いて白髪になっても」、決して「捨て去」ることはない。力漲る若い時に助けて下さった方は、力衰えて弱くなってからもお守り下さる方である。
老いることの苦しみの一つは、見捨てられ、忘れ去られてしまうことへの恐れと不安である。しかし、主なる神は、見捨てることも、忘れることも決してない。「天地創造の前」から私達を「選び」、愛して下さっている主なる神は、今日も明日も、永久に私達と共にいて、愛し、守り、導いて下さる方である。この御方に、一心に信頼を置きつつ歩み続けたい。
「神よ、恵みの御業は高い天に広がっています。あなたはすぐれた御業を行われました。神よ、誰があなたに並びえましょう」(19節)。
西原新生バプテスト教会
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