第65編は、主なる神への信仰がもたらす「豊かさ」を賛美する詩である。
「あなたは地に臨んで水を与え／豊かさを加えられます。神の水路は水をたたえ、地は穀物を備えます。あなたがそのように地を備え／畝を潤し、土をならし／豊かな雨を注いで柔らかにし／芽生えたものを祝福してくださるからです。あなたは豊作の年を冠として地に授けられます。あなたの過ぎ行かれる跡には油が滴っています。荒れ野の原にも滴り／どの丘も喜びを帯とし／牧場は羊の群れに装われ／谷は麦に覆われています。ものみな歌い、喜びの叫びをあげています」(10～14節)。
しかし、その賛美に至るまでのプロセスにはとても厳しいものがあったことが詠われている。
「沈黙してあなたに向かい、賛美をささげます。シオンにいます神よ。あなたに満願の献げ物をささげます。祈りを聞いてくださる神よ／すべて肉なるものはあなたのもとに来ます。罪の数々がわたしを圧倒します。背いたわたしたちを／あなたは贖ってくださいます」(2～4節)。
「罪の数々」に「圧倒」されるほど苦悩した日々。その苦しみの中で、ダビデは主なる神の御前に「沈黙し」、「賛美」と「満願の献げ物をささげ」、そして祈った。どれくらいの時間が経過したのかは分からない。しかし、確かに主なる神は、苦悩の中での祈りを聞いて下さっていた。そして、全ての罪から彼を「贖ってくださ」った。
こうして、ダビデは再び主なる神との麗しい交わりの中に深い平安と「幸い」を得た。
「いかに幸いなことでしょう／あなたに選ばれ、近づけられ／あなたの庭に宿る人は。恵みの溢れるあなたの家、聖なる神殿によって／わたしたちが満ち足りますように」(5節)。
「聖なる神殿」、「恵みの溢れる」神の「家」、そして、その「庭に宿る」「幸い」。私達が真に「満ち足り」る場所は、ここにある。あなたは、もうこの場所を見出しているだろうか。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな愛、絶大な慈しみの中に私を置き、御前に引き出して下さったことを心から感謝致します。
主よ、私達の罪のために汚され、苦しみを生じるようになったこの地をあなたは顧みて下さいます。私達の罪を赦し、私達とこの地にもう一度命を注ぎ生かして下さるのは、主よ、あなたです。
この不況の中で苦しむ方を顧みて下さい。お一人お一人をあなたご自身が訪れ、命を注ぎ、希望と勇気を与えて下さい。
主よ、一時も早く、やって来て、塵に喘ぐ私達をお救い下さいます、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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