聖書日課 サムエル記上7章(新共同訳 旧約pp.437-438)
イスラエルに「主の箱」が戻って「二十年」の歳月が流れた。しかし、その間もペリシテは、相変わらずイスラエルにとって脅威であり続けていた。そして、その苦しみの中で、イスラエルの人々は真実に「主を慕い求め」るようになっていった。苦しみに出会うことの意味は、ここにあるのかも知れない。私達が真に「主を慕い求め」るようになるということに。
「主の箱がキルヤト・エアリムに安置された日から時が過ぎ、二十年を経た。イスラエルの家はこぞって主を慕い求めていた」(2節)。
この時、サムエルはイスラエルの人々に言った。
「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュトレトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたたちをペリシテ人の手から救い出してくださる」(3節)。
人々はこの勧めに従った。彼らは、自分たちの間から偶像を「取り除き」、「主にのみ仕え」るようになった。
「イスラエルの人々はバアルとアシュトレトを取り除き、ただ主にのみ仕えた」(4節)。
そして、彼らは「断食」と悔い改めの祈りのために「ミツパに集ま」った(6節)。
ところが、これを見たペリシテ人たちは、イスラエルに攻撃を仕掛けてきた。イスラエルの人々は「ペリシテ軍を恐れて」(7節)、サムエルに願った。
「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください」(8節)。
すると、主は「ペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせ、彼らを混乱に陥れられた」ので、ペリシテ軍は「イスラエルに打ち負かされた」(10節)。そして、この時以来、ペリシテ人は「二度とイスラエルの国境を侵すことはなかった」(13節)。
苦しみの中で、イスラエルの人々は「主を慕い求め」、「ただ主にのみ仕え」る者へと変えられていった。そして、偶像を「取り除き」、「断食」と悔い改めの祈りをもって「主に助けを求めて叫ん」だ。その時、主の御力によって敵は瞬く間に打ち破られた。
「主は助けを求める人の叫びを聞き/苦難から常に彼らを助け出される」(詩編34編18節)。
あなたは、何を慕い求め、何に仕え、誰に助けを求めて叫ぶだろうか?
西原新生バプテスト教会
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