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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 士師記9章

聖書日課 士師記9章(新共同訳 旧約pp.396-399)

 多くの妻と多くの息子達がいたギデオンの一族は、人の奢り高ぶりの象徴と言ってもよいものだった。そして、奢りは、必ず混乱と滅びをもたらす罠となる。栄華を誇ったソロモン王が、多くの妻の故に偶像を取り入れて、王家と国家に大混乱をもたらしたように、ギデオンの高ぶりは、一族の衰退と国家の混乱をもたらすことになった。

 その主役はギデオンの側女の子アビメレクである。彼の母はシケム出身の女奴隷だった。アビメレクは自分の出自に対する劣等感から、他の息子達に対して歪んだ感情を抱いていたものと思われる。

 或る日、彼は、シケムの人々の身内意識に訴えて、自分をイスラエルの支配者とするよう持ちかけ(2節)、神殿から得た「銀」「ならず者を数名雇い入れ」た(4節)。そして、自分の兄弟達を集めて、皆殺しにしてしまった(5節)。

 この時、その惨事から一人だけ「生き延びた」「末の子ヨタム」が、叫んで言った。

「もし今日、あなたたちがエルバアルとその一族とに対して誠意をもって正しく行動したのなら、アビメレクと共に喜び祝うがよい。彼もまたあなたたちと共に喜び祝うがよい。もしそうでなければ、アビメレクから火が出て、シケムの首長たちとベト・ミロをなめ尽くす。またシケムの首長たちとベト・ミロから火が出て、アビメレクをなめ尽くす」(19~20節)。

 そして、それから僅か3年後、ヨタムの言葉通り、アビメレクと「シケムの首長たち」は仲間割れを起こし、互いに争い、滅んでいった。

「一方、アビメレクは三年間イスラエル支配下においていたが、神はアビメレクとシケムの首長の間に、険悪な空気を送り込まれたので、シケムの首長たちはアビメレクを裏切ることになった。こうしてエルバアルの七十人の息子に対する不法がそのままにされず、七十人を殺した兄弟アビメレクと、それに手を貸したシケムの首長たちの上に、血の報復が果たされることになる」(22~24節)。

 アビメレクもシケムの人々も死んだ後、聖書は、この出来事について次のように記している。

「神は、アビメレクが七十人の兄弟を殺して、父に加えた悪事の報復を果たされた。また神は、シケムの人々の行ったすべての悪事にもそれぞれ報復を果たされた。こうしてシケムの人々は、エルバアルの子ヨタムの呪いをその身に受けることとなった」(56~57節)。

 傲慢と歪んだ感情は、周りの人々に不幸をもたらすだけでなく、結局、自分自身を不幸に陥れる。

「破滅に先立つのは心の驕り。名誉に先立つのは謙遜」(箴言18章12節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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