聖書日課 創世記37章(新共同訳 旧約pp.63-66)
(1) ヤコブがヨセフを偏愛する(1〜5節)
ヤコブの息子達は父と不和になる。父と子の反目は、シケムで起こったディナの出来事や、ルベンが父の側女ビルハと寝たことから表出した。揺らぐ家族に、ヨセフによって更に大きな葛藤がもたらされた。
ヨセフは、兄たちの過ちを「父に告げ口し」(2節)、彼らの怒りを買った。その上、ヤコブは他の息子よりヨセフを偏愛した。彼がヨセフに作ってやった「裾の長い晴れ着」は、王女が着るようなとても高価な服である(サムエル記下13章18~19節)。この服はヨセフに対するヤコブの期待を反映している。
兄たちは父の愛を独占するヨセフを憎んだ(4節)。家族は分裂し、主なる神の約束は危機に陥った。しかし、不和の中心にいたヨセフが、家族の未来と主なる神の約束を繋ぐ責任を担うことになる。
(2) ヨセフの夢(6〜11節)
ヨセフの軽率な行動は、仲の悪くなった兄弟関係を更に悪化させた。
ヨセフは2度にわたって夢を見、これを兄弟に話してしまった。
「ヨセフは言った。『聞いてください。わたしはこんな夢を見ました。畑でわたしたちが束を結わえていると、いきなりわたしの束が起き上がり、まっすぐに立ったのです。すると、兄さんたちの束が周りに集まって来て、わたしの束にひれ伏しました』」(6~7節)。
最初の夢は、兄たちが束ねた束がヨセフが束ねた束に「ひれ伏し」たという内容である。ヨセフは単に兄たちの束が「ひれ伏し」たと言ったが、兄たちはヨセフが自分達の「王にな」って「支配する」という意味として解釈した(8節)。兄たちの解釈は、後にヨセフが実際にエジプトの宰相となることで実現した。
「ヨセフはまた別の夢を見て、それを兄たちに話した。『わたしはまた夢を見ました。太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです』」(9節)。
第二の夢は、「太陽と月と十一の星」がヨセフに「ひれ伏」すという内容だった。兄弟ばかりか両親までも伏し拝むというのである。ヤコブでさえ「わたしもお母さんも兄さんたちも、お前の前に行って、地面にひれ伏すというのか」とヨセフを叱った(10節)。
ヨセフの夢は兄たちの憎悪を煽ったが、主なる神は全て成し遂げられる(42章6節)。
祈り
愛する天のお父様、私達の家庭の問題、自分の弱さや未熟さを全てあなたの御前に下ろします。私達の愚かさまでも全てを働かせて、益として下さるあなたのご計画に期待し、信仰をもって歩ませて下さい。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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