聖書日課 申命記11章(新共同訳 旧約pp.298-300)
イスラエルの民がこれから「入って行って得ようとしている土地」は、かつて彼らが奴隷であった「エジプトの土地とは違う」と、主なる神は言われた。
「あなたが入って行って得ようとしている土地は、あなたたちが出て来たエジプトの土地とは違う。そこでは種を蒔くと、野菜畑のように、自分の足で水をやる必要があった。あなたたちが渡って行って得ようとする土地は、山も谷もある土地で、天から降る雨で潤されている。それは、あなたの神、主が御心にかけ、あなたの神、主が年の初めから年の終わりまで、常に目を注いでおられる土地である」(10~12節)。
エジプトはナイル川によって形成された平野である。水はナイル川から灌漑して引いた。「自分の足で水をやる」というのは、水を桶に入れて担いだか、或いは足こぎ用の灌漑装置で水をやったことを言っているのだろう。
それに対し、彼らがこれから入るカナンの地は、「山も谷もあ」り、「天から降る雨で」水が潤っており、エジプトとは随分状況が異なっていた。
イエス・キリストを信じて歩む人生は、カナンの地のように、まさに「山も谷もある」人生である。これといった困難や事件のない平地の人生ではない。しかし、「天から降る雨で潤され」るように、主なる神の恵みと助けによって「山」を乗り越え、「谷」を渡って行く。
主なる神の御言葉に従って生きようとする時、困難がある。
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」という御言葉を行う人生は(マタイによる福音書6章33節)、エジプトのような平坦な人生ではない。しかし、そのような山あり谷ありの人生には、「天から」の恵みの「雨」が降り注ぐ。そして、何よりも主なる神が「御心にかけ」、「常に目を注いで」下さる。
勇気をもって御言葉に従おう。「山」や「谷」の中で、主なる神の恵みを体験する人生を期待しよう。
西原新生バプテスト教会
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