聖書日課 テサロニケの信徒への手紙一3章(新共同訳 新約pp.376-377)
パウロは、テサロニケの教会の聖徒達を「励まして、信仰を強め」るため(3節)、「キリストの福音のために働く神の協力者テモテ」(2節)を派遣した。
そして、テモテが戻って来て、パウロにテサロニケ教会の聖徒達の「信仰と愛について」報告した。それはパウロにとって非常に「うれしい知らせ」であった(6節)。パウロ達が「苦難に遭っていても」、テサロニケの聖徒達が「だれ一人動揺すること」なく(3節)、「主にしっかりと結ばれている」ことをパウロは知ったからである(8節)。また、パウロがテサロニケの聖徒達に「ぜひ会いたいと望んでいるように」、彼らもパウロに「しきりに会いたがってい」た(6節)。
テモテの報告を聞いて、パウロは次のように述べている。
「それで、兄弟たち、わたしたちは、あらゆる困難と苦難に直面しながらも、あなたがたの信仰によって励まされました」(7節)。
パウロはこの時、様々な困難と苦難に直面していた。そのことがテサロニケの聖徒達の信仰を動揺させはしないかと心配していた。その一方で、パウロ自身も、一人の人間であり、苦しみや困難に直面して心が弱ったり、挫けそうになったり、絶望的な思いに囚われそうになることがあっただろう。
そのパウロが、テサロニケの聖徒達の「信仰と愛」(6節)によって励まされた。それはパウロ個人に対する好意や尊敬ではない。パウロが宣べ伝えた福音に、テサロニケの聖徒達が堅く留まり、イエス・キリストと共に歩んでいたということである。彼らの信仰こそが、困難と苦難の中にいる伝道者パウロを励まし、力づけ、勇気づけた。更にパウロはこう述べている。
「あなたがたが主にしっかりと結ばれているなら、今、わたしたちは生きていると言えるからです」(8節)。
テサロニケの聖徒達が「キリストの福音」(2節)に堅く立つことによって、伝道者パウロは生きることが出来た。そして、それは逆もまた言えることである。教会の人々がイエス・キリストに結ばれて、堅く立つことが出来るのは、伝道者の語る御言葉によってである。パウロとテサロニケの聖徒達の間には、そのような、お互いがお互いを生かし、困難と苦難の中で信仰による励ましを与え合う関係があった。
西原新生バプテスト教会
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