聖書日課 エフェソの信徒への手紙6章(新共同訳 新約pp.359-360)
イエス・キリストにある新しい生き方、それが本書の後半の主題である。それは、当然のことながら、日常の人間関係にも変化をもたらす。使徒パウロが、5章の後半から6章にかけて日常の人間関係について教えているのは、そのためである。そこでは、妻と夫(5章21~33節)、子と親(6章1~4節)、奴隷と主人(6章5~9節)という3つの人間関係について教えられているが、それらに共通する原則は一つである。それは、人との関係の前提にイエス・キリストの関わり方があるということである。
「キリストに対する畏れをもって、互いに仕え合いなさい」(5章21節)。
「妻たちよ、主に仕えるように、夫に仕えなさい」(5章24節)。
「夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のために御自分をお与えになったように、妻を愛しなさい」(5章25節)。
「子供たち、主に結ばれている者として両親に従いなさい。それは正しいことです」(1節)。
「父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」(4節)。
「奴隷たち、キリストに従うように、恐れおののき、真心を込めて、肉による主人に従いなさい」(5節)。
「主人たち、同じように奴隷を扱いなさい。彼らを脅すのはやめなさい。あなたがたも知っているとおり、彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられ、人を分け隔てなさらないのです」(9節)。
このように、主なる神との関わりと人間との関わりは、コインの表裏のように切っても切れない関係にある。それ故、目に見える人間関係の問題は、目に見えない主なる神の御前に出ることによって、相応しい解決と回復を得ることが出来る。
最後に、パウロは、もう一つ、イエス・キリストにある新しい生き方をする上での大事な勧告をしてこの手紙を終えている。
「最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい」(10~13節)。
私達は、このような戦いの中に置かれていることを忘れてはならない。「新しい人」(4章24節)とは、絶えず信仰と御言葉と祈りをもって悪魔に勝利する者である。その勝利を、私達は日々味わい続けていきたい。
西原新生バプテスト教会
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