聖書日課 使徒言行録2章(新共同訳 新約pp.214-217)
「五旬祭の日」(1節)、エルサレムで天の父の約束を待ち続けていた人々の上に、遂に聖霊が降った(2~3節)。すると、彼らは皆聖霊に満たされ、「“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした」(4節)。
そればかりではない。これまで人々の目を恐れて隠れていた弟子達は、大胆にも人々の前で、「神の偉大な業を語」りだした(11節)。すると、「この物音」を聞いて、「大勢の人が集まって来た」が、「だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった」(6節)。
この時、ペトロが、「声を張り上げ」て「話し始め」(14節)、ユダヤ人にこう語りかけた。「だから、イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです」(36節)。
人々はこの言葉を聞いて大いに心を打たれ、「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」と尋ねた(37節)。すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます」(38節)。ペトロは、「このほかにもいろいろ話をして、力強く証しをし、『邪悪なこの時代から救われなさい』と勧め」た(40節)。
つい50日ほど前、恐れの余りイエス・キリストを三度も否定した、あのペトロと同じ人物とはとても思えない変わりようである。ペトロは、大胆にも、大勢の人々の前で十字架にかけられたイエス・キリストを証しし、悔い改めと信仰による救いを呼びかけた。すると、この日のうちに、「三千人ほど」が救われ、「洗礼を受け」た(41節)。
全ては聖霊の力によって起こされた。天の父の約束は、このために与えられ、成就したのである。そして、この時から教会は、世界に向かって広がり始め、20世紀以上にわたって数え切れない人々を救いに導き入れてきた。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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