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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 エゼキエル書26章

聖書日課 エゼキエル書26章(新共同訳 旧約pp.1337-1338)

 26~28章にかけて、ティルスへの審判の預言が記されている。25章に記されていたアンモンやモアブなどに比べて何倍もの長さでその滅亡が語られているのは、当時ティルスが経済的繁栄の絶頂にあったからであると思われる。

ティルスは、パレスチナの北の海岸から1キロほど離れた島の上に建てられたフェニキヤ人の港町で、地中海貿易で栄え、フェニキヤの町々の中で最も豊かで強力な町だった。その強さは、全地を征服したアッシリアでさえも、この町だけは征服することが出来なかったほどだった。

 しかし、そのような繁栄と難攻不落を誇ったティルスに、今、主の審判が宣告された。それは、彼らがエルサレムの滅亡を見て、「ああ、諸国民の門であったお前は打ち破られ、わたしのものになった。わたしは富み、お前は廃れる」と嘲ったからである。

「第十一年、その月の第一日に、主の言葉がわたしに臨んだ。『人の子よ、ティルスエルサレムを嘲る。「ああ、諸国民の門であったお前は打ち破られ、わたしのものになった。わたしは富み、お前は廃れる」それゆえ、主なる神はこう言われる。ティルスよ、わたしがお前に立ち向かう。わたしは、海が波を巻き起こすように/多くの国々をお前に立ち向かわせる。彼らはティルスの城壁を倒し、塔を破壊する。わたしはその土くれまでぬぐい去り/ティルスを裸の岩にする』」(1~4節)。

 エルサレムは、南北の交通路の要所として繁栄した町で、ティルスにとっては商業のライバルでもあった。しかし、ダビデ王やソロモン王の時代には、ティルスの王ヒラムが、神殿や宮殿の建築のために杉材、大工、石工などを送り、ソロモンはヒラムに多くの食糧を送るなど、互いに友好な関係を保っていた。

 それにもかかわらず、エルサレムが陥落した時、ティルスは少しの同情も示すことはなかった。それどころか、彼らは経済的なライバルの没落を嘲った。何よりも経済を優先し、利益を第一にしていたティルスは、友の不幸を悲しむより、それによって得られる利益を喜んだのである。

 主なる神は、このような愛のない利己主義に対して審判を下される。それは、主なる神の愛と真っ向から対立するものだからである。イエス・キリストは、自分を迫害する者の滅びを喜ばず、寧ろ涙をもって執り成された。私達も、他の人のために、心からの同情をもって主なる神に祈り、執り成し者となりたいものである。

「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマの信徒への手紙12章14~15節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119

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