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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 歴代誌下10章

聖書日課 歴代誌下10章(新共同訳 旧約pp.683-684)

 ソロモン王の死後、その子レハブアムが王位に就いた。そのことを機会に、ソロモン時代の重税路線に苦しんできた人々から「苛酷な労働、重い軛を軽くしてください」という声が上がった(4節)。

 彼らはイスラエル12部族のうちの10部族から成り、かつてソロモンに敵対して「エジプト」「逃亡した」ヤロブアムを担ぎ出して変革を迫った。

 この事態に、レハブアム王はどのように対処したか。

 彼はまず、「父ソロモンに仕えていた長老たちに相談した」(6節)。長老たちは、重税路線をやめるよう提言した(7節)。長老たちは、民が疲弊していることを気付きながらも、ソロモン時代には言えなかった。レハブアムの代になって漸く言える機運になったのだろう。

 しかし、若いレハブアム王は「この長老たちの勧めを捨て、自分と共に育ち、自分に仕えている若者たち」の意見を取り入れた(8節)。彼らは重税派だった。ソロモン王の庇護のもと、ぬくぬくと育ってきた彼らに、民の苦しみは理解出来なかった。

 レハブアムは、「相談」すると言いながら、結局は自分に都合の良い意見を求めたのである。

「王は彼らに厳しい回答を与えた。レハブアム王は長老たちの勧めを捨て、若者たちの勧めに従って言った。『父がお前たちに重い軛を負わせたのだから、わたしは更にそれを重くする。父がお前たちを鞭で懲らしめたのだから、わたしはさそりで懲らしめる』」(13~14節)。

 日本には「売り家と唐様で書く三代目」という川柳があるが、いつの時代もどこの国でも同じことが繰り返されている。

 創業者と言える初代の王ダビデは叩き上げである。苦労して事業を立ち上げた。その土台を引き継いで拡大路線を進んだのが二代目の王ソロモンである。そして、その豊かさの中で甘やかされて育った三代目がレハブアムである。

 しかし、三代目になって王国は分裂した。亡命先から戻ったヤロブアムを王とする〈北イスラエル王国〉と、ダビデ~ソロモン~レハブアムの流れを汲む〈南ユダ王国〉の南北王国時代の始まりである。

「長老たちの勧め」を聞いていれば……。いや、それ以上にレハブアムは主なる神に祈り求めたのだろうか。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
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