聖書日課 歴代誌下11章(新共同訳 旧約pp.684-685)
ヤロブアム率いる北王国が分離独立をするや、南王国の王レハブアムは「王国を奪還して自分のものにしよう」と戦うべく「えり抜きの戦士十八万を召集し」た(1節)。しかし、「主の言葉」が預言者シェマヤによって語られた。
「主はこう言われる。上って行くな。あなたたちの兄弟に戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたしだ」(4節)。
南北分裂は主なる神が「計らった」ことだというのである。
歴代誌には記されていないが、列王記には分裂に至った経緯が詳しく述べられている。列王記上11章によると、晩年ソロモンは偶像礼拝に傾斜していった。度々の警告にもかかわらず悔い改めなかった。そのため、主はヤロブアムを用いて分裂に至らしめた。
「自分は絶対に正しい」と思って、戦いに挑む前に、こうなった経緯を考えよというのが、レハブアムに対する主なる神の御心であった。
人は「自分は絶対に正しい」と思うと、物事を冷静に見ることが出来なくなる。この時のレハブアムもそうだった。
この分裂騒動で「イスラエル中の祭司とレビ人」が、神殿のある「ユダとエルサレム」に「集まって来た」(13~14節)。また、「イスラエルの神、主を求めようと心を定めた者たち」もエルサレムに集結し(16節)、「ダビデとソロモンの道を歩んだ」(17節)。
一方、北イスラエルでは主の御心に反する神殿の造営や、ヤロブアムが「聖なる高台、山羊の魔神、自ら造った子牛に仕える祭司を自分のために立てた」祭司制度など(15節)、偶像との混淆宗教へと変質していった。信仰の本流を南ユダに集中させようとの主なる神のご計画だったのではとも考えられる。
しかし、南王国の王レハブアムは、そのような主なる神の御心を悟るどころか、父ソロモンと同じ道を辿っていった。「十八人の妻と、六十人の側女を持」つと共に(21節)、偶像礼拝を根絶出来なかった。
西原新生バプテスト教会
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