聖書日課 ヨシュア記23章(新共同訳 旧約pp.375-376)
23章と24章は、ヨシュア記の締め括りである。そこにはヨシュアが「長老、長、裁判人、役人を含む全イスラエルを呼び寄せて」語った告別の言葉が記されている(2節)。百歳を超える年齢に達していたヨシュアの最後のメッセージは、どのようなものだったのだろうか。
まずヨシュアは主の恵みの御業を語った。
「あなたたちの神、主があなたたちのために、これらすべての国々に行われたことを、ことごとく、あなたたちは見てきた。あなたたちの神、主は御自らあなたたちのために戦ってくださった」(3節)。
カナンの地を獲得する戦いは、主の戦いであり、主の勝利であるとヨシュアは言う。ヨシュアは、常に民の先頭に立って戦い、イスラエルを勝利に導いてきた。しかし、自分の功績を口にすることは決してなかった。死を目前にしながら、どこまでも謙遜さを失うことのない姿勢に深く教えられる。信仰の勇者は、勇猛果敢であると同時に、謙遜な聖徒でもあった。
そして、ヨシュアは、自分が天に帰ろうとしている今、人々の心を、改めて主に向け直させ、主への信仰と希望を抱かせようとした。
「あなたたちの神、主は、御自ら彼らをあなたたちのために押しのけ、あなたたちのために追い出される。あなたたちの神、主の約束されたとおり、あなたたちは彼らの土地を占領するであろう」(5節)。
ヨシュアは、主なる神のため、また人々のために生涯をかけた。その彼が、最後まで言い続け、願い続けたのは、何と言っても次のことであった。何故なら、ここにおいて初めて、イスラエルは全世界の祝福の基であり続けることが出来るからである。
「だから、右にも左にもそれることなく、モーセの教えの書に書かれていることをことごとく忠実に守りなさい」(6節)。
「右にも左にもそれることなく…」。神の民の生命線はそこにあった。私達も心に刻みつけておきたい。
西原新生バプテスト教会
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