聖書日課 出エジプト記19章(新共同訳 旧約pp.124-126)
イスラエルの人々は、「シナイの荒れ野に到着した」(1節)。ここは、かつてモーセが燃える芝の中から主なる神の声を聞いた所である。同じ場所で、主なる神は、今度はイスラエルの人々に向かって語りかけた。
「ヤコブの家にこのように語り/イスラエルの人々に告げなさい。あなたたちは見た/わたしがエジプト人にしたこと/また、あなたたちを鷲の翼に乗せて/わたしのもとに連れて来たことを」(3~4節)。
これは信仰の確認である。主なる神は、エジプトから脱出したイスラエルの民に、主なる神のご臨在と御力を再確認させ、彼らの信仰を強めようとされた。主なる神の恵みを数えることは、私達の信仰を励まし強める。
更に、主なる神は言われた。
「今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である」(5~6節)。
これは、主なる神の約束であり励ましである。イスラエルの民が主なる神の声に聞き従って生きるなら、彼らは主なる神の「宝」となり、「祭司の王国、聖なる国民となる」。「宝」は価値を表す。神の民であるとは、主なる神にとって最も価値ある存在であることを意味している。「祭司」は役目を表す。神の民は、主なる神と人間を繋ぎ、人々に主なる神の祝福をもたらす存在として用いられる。そして、「聖」は立場と性質を表す。イスラエルの民は、主なる神のものとされ、きよい性質をもって生きる者に創り変えられる。
これは、信仰の道を歩み出したイスラエルの民への励ましの言葉であり、彼らが主なる神の御前にどのような者であるかを確認し、信仰を新たにするための勧めの言葉である。そして、主なる神は今、イエス・キリストを信じる私達にも語りかけておられる。
「今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる」。
西原新生バプテスト教会
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