聖書日課 出エジプト記14章(新共同訳 旧約pp.115-117)
葦の海の奇跡は、出エジプト記の象徴とも言える有名な出来事である。しかし、この出来事が主なる神のご計画によって起こされた出来事であることを、あなたはご存知だろうか。
「主はモーセに仰せになった。『イスラエルの人々に、引き返してミグドルと海との間のピ・ハヒロトの手前で宿営するよう命じなさい。バアル・ツェフォンの前に、それに面して、海辺に宿営するのだ。するとファラオは、イスラエルの人々が慌ててあの地方で道に迷い、荒れ野が彼らの行く手をふさいだと思うであろう。わたしはファラオの心をかたくなにし、彼らの後を追わせる。しかし、わたしはファラオとその全軍を破って栄光を現すので、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる』。彼らは言われたとおりにした」(1~4節)。
主なる神は、「イスラエルの人々」に、「ピ・ハヒロトの手前」の「海辺に宿営する」ように「命じ」られた。それは、ファラオにイスラエルの「後を追わせる」ためであり、その時、主なる神がエジプトの「全軍を破って栄光を現す」ためであり、また、それによって「エジプト人」が主なる神を「知るようになる」ためであった。
主なる神は、モーセに、これらのことを前もって教えていた。しかし、イスラエルの人々は知らなかったようである。海に行く手を阻まれたイスラエルの民に、ファラオに率いられたエジプト軍が追い迫ると、彼らは皆恐れて、モーセとアロンに言い寄ってきた。
「我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、何をするためにエジプトから導き出したのですか。我々はエジプトで、『ほうっておいてください。自分たちはエジプト人に仕えます。荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましです』と言ったではありませんか」(11~12節)。
実際には、彼らは苦しみ叫んでいた。彼らの叫びが届いたので、主なる神は助けの手を伸ばされた。モーセは民に言った。
「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と、永久に彼らを見ることはない。主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい」(13~14節)。
ここに主の民の戦いの原則がある。恐れないこと、落ち着いて静かにしていること、そして、私達のために行われる主の救いを見ていること、これが主なる神に信頼して生きる者の戦い方のようである。「そんなこと出来るわけない!」と思うだろうか? 信仰の戦いは、そういう私達の内側にもあるのかも知れない。
西原新生バプテスト教会
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