聖書日課 創世記9章(新共同訳 旧約pp.11-12)
1年ぶりに陸地に立ったノアが、真先にしたことは何だろうか? 家を建てることでも、畑を耕すことでもなかった。ノアは、まず「主のために祭壇を築」き、献げ物をささげて主なる神を礼拝した(8章20節)。
ノアは、何よりもまず主なる神を第一にして生きた。主に感謝の献げ物をささげて礼拝することが、彼の心と生活の中心に置かれていた。
このようなノアの信頼と信仰に、主なる神が応えて下さらない筈がない。主なる神は、ノアとその家族に豊かな祝福を与えられた。
「神はノアと彼の息子たちを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちよ。地のすべての獣と空のすべての鳥は、地を這うすべてのものと海のすべての魚と共に、あなたたちの前に恐れおののき、あなたたちの手にゆだねられる』」(1~2節)。
「産めよ、増えよ、地に満ちよ」。これは、主なる神が人間を創造した時に宣言された祝福の言葉と同じである。人間が罪に陥り、悪を行い、地を汚したにもかかわらず、主なる神は、その罪を赦し、人の弱さを慮り、再び主なる神の祝福に与るようにして下さった。
主なる神は、人が増え広がって地に満ちることを喜んで下さる。また、主なる神は、地と海のあらゆる生き物を人間の手に委ね、人が主なる神の御心に従ってこの地を治めることによって、生きとし生けるものを祝福される。
こうして、主なる神は、ノアとその子孫に「二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない」(11節)と約束して下さった。そして、その「契約のしるし」として、大空に虹を置いて下さった(13節)。
「雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める」(16節)。
この「永遠の契約」を保証するもの、それが主イエス・キリストの十字架である。主なる神は、独り子イエス・キリストを十字架につけることによって、人の罪を赦し、永遠の命と祝福の中に生きる道を開いて下さった。この十字架を仰ぎ、十字架のイエス・キリストに信頼するなら、主なる神の豊かな恵みと祝福が、私達の人生に満ち溢れる。
西原新生バプテスト教会
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