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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 創世記10章

聖書日課 創世記10章(新共同訳 旧約pp.12-13)

 10章には、洪水の後、ノアの3人の息子達から生まれ出た子孫の系図が記されている。創世記には時々このような系図が登場する。5章のアダムの系図では、アダムからノアに至る人類の繋がりと広がりが示されている。この10章の系図では、ノアからセム、そしてアブラハムへと至る繋がりと広がりが示されている。

 しかし、この系図は、単に物語と物語を繋ぐ役目を果たすためだけに記されているかと言うと、そうではない。この系図の背後には、他にも大切な意味が込められている。

 その意味の一つは、人類が皆一組の夫婦から広がっていったということである。人類は、初めはアダムから、そして洪水後はノアから増え広がっていった。人種や文化の壁を超えて、人類は元々一つの家族であった。

 また、主なる神がアダムやノアという1人の人物から全ての人々を生まれ出させて下さったことは、主なる神の独り子であるイエス・キリストによって全ての人々に救いの機会が与えられ、神の家族が増え広がっていくことを確証しているとも言える。

 更に、この系図によって示されている人類の広がりは、主なる神がノアとその家族に与えられた祝福と契約の実現という意味も含まれている。洪水の後、主なる神はノアとその息子達を祝福して、「産めよ、増えよ、地に満ちよ」(9章1節)と言われた。そして、「二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない」(同11節)と約束された。この祝福と約束が、子孫の繁栄と広がりという形で実現した。

 しかし、それは人間の罪の拡大でもあったことを、私達は忘れてはならない。次章に記されているバベルの塔の物語に象徴されるように、ノア以降も、人間は相変わらず主なる神に逆らう道を歩み続けた。それにもかかわらず、主なる神の御計画は着々と進められていた。それは、一人の人アブラムを選び、彼を通して全人類に祝福をもたらすというものであった(12章)。そして、主なる神は、やがてその子孫から生まれるイエス・キリストによって、全ての人が救われる道を開いて下さった。

 聖書の系図は、単なる名前の羅列ではない。それは、人間の罪や悪を越えて主なる神の御計画が進められていることを示す希望のメッセージでもある。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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