聖書日課 創世記8章(新共同訳 旧約pp.10-11)
40日間に亘って降り続いた雨は、地を覆い尽くした(7章17節)。その後、「水は百五十日の間、地上で勢いを失」うことはなかった(同24節)。そして、この洪水によって、人も動物も、「地の面にいた生き物」は、悉く死に絶えてしまった(同23節)。しかし、「神は、ノアと彼と共に箱舟にいたすべての獣とすべての家畜を御心に留め」られた。
「神は、ノアと彼と共に箱舟にいたすべての獣とすべての家畜を御心に留め、地の上に風を吹かせられたので、水が減り始めた」(1節)。
やがて水が減り始め、箱舟はアララト山の上に漂着した(4節)。その後「水はますます減って第十の月の一日には山々の頂が現れた」(5節)。そして、ノア達が箱舟に乗った日から1年が経った「第二の月の二十七日になると、地はすっかり渇いた」(14節)。
それにしても、ノア達にとって、この1年間は、不安と恐れ、退屈と苛立たしさの連続であっただろうと思われる。激しい雨が何十日も降り続き、雨が止んだ後も、地上は水で覆われたままだったのだから。
「これから私達は一体どうなってしまうのだろうか」
「いつになったら水は引くのだろうか」
「たとえ陸地に着いても、それからどうやって生活したらいいのだろうか」
長く苦しい漂流の日々の中で、信仰深いノアの心にも、そうした不安と疑問がよぎったのではないか。
しかし、主なる神は、ノアとその家族、そして動物達を御心に留めておられた。そして、そのことの故に、彼らは不安や恐れを乗り越えることが出来た。何故主なる神は、ノアを御心に留められたのか。それは、彼が主なる神を愛し、主なる神を信頼し、いつも主なる神と共に、主なる神の御声に聞き従って、歩み続けていたからに違いない。ノアは、主なる神の警告に耳を傾け、箱舟を造り、家族と共に箱舟に入って留まり続けた。そこに、彼らが洪水を生き延びることが出来た秘訣があった。私達も、この主イエス・キリストの奨励に聞き従おう。
「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる」(ヨハネによる福音書15章9~10節)。
西原新生バプテスト教会
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