聖書日課 ユダの手紙(新共同訳 新約pp.450-451)
ユダはこの手紙を書いた動機について次のように記している。
「愛する人たち、わたしたちが共にあずかる救いについて書き送りたいと、ひたすら願っておりました。あなたがたに手紙を書いて、聖なる者たちに一度伝えられた信仰のために戦うことを、勧めなければならないと思ったからです。なぜなら、ある者たち、つまり、次のような裁きを受けると昔から書かれている不信心な者たちが、ひそかに紛れ込んで来て、わたしたちの神の恵みをみだらな楽しみに変え、また、唯一の支配者であり、わたしたちの主であるイエス・キリストを否定しているからです」(3~4節)。
当時、こうした「不信心な者たち」が教会の中に蔓延り、キリスト者の信仰を迷わせ堕落させていた。
「こういう者たちは、自分の運命について不平不満を鳴らし、欲望のままにふるまい、大言壮語し、利益のために人にこびへつらいます」(16節)。
「この者たちは、分裂を引き起こし、この世の命のままに生き、霊を持たない者です」(19節)。
これは決して昔のことではなく、現代の私達の問題でもある。その意味で、信仰のための戦いは、現代の私達にとっても避けられないことである。では、私達はどのように戦えばよいのだろうか。
1節でユダは「父である神に愛され、イエス・キリストに守られている召された人たちへ」と書いている。信仰の戦いの秘訣は、ここにあるのではないか。つまり、それは、私達自身の力や知恵によるのではない。主なる神の愛によって守られていること、そこに勝利の土台がある。以下の勧めも、そういう意味で語られている。
「しかし、愛する人たち、あなたがたは最も聖なる信仰をよりどころとして生活しなさい。聖霊の導きの下に祈りなさい。神の愛によって自分を守り、永遠の命へ導いてくださる、わたしたちの主イエス・キリストの憐れみを待ち望みなさい」(20~21節)。
私達は今、何を拠り所として生活しているだろうか。誰の導きによって祈っているだろうか。何によって自分を守り、何を待ち望んでいるだろうか。これら一つ一つについて、はっきりと、きっぱりと「父と子と聖霊の三位一体の神によって」と答えられること、それが信仰の戦いにおける勝利の秘訣である。
西原新生バプテスト教会
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