聖書日課 詩編102編(新共同訳 旧約pp.938-939)
人生に痛み、心沈む時、私達は孤独を感じる。「荒れ野のみみずく、廃墟のふくろうのように」たった「ひとり」でこの苦しみを通らなければならないかと思うと、やるせない思いに満たされる。
「わたしは呻き/骨は肉にすがりつき/荒れ野のみみずく/廃墟のふくろうのようになった。屋根の上にひとりいる鳥のように/わたしは目覚めている」(7~8節)。
この詩の作者は、そのような思いに満たされていた。そして、その嘆きをそのまま主なる神の御前に注ぎ出して祈っている。飾らないそのままの声を主に聞いていただいている。
詩編には、喜びに満ちた歌と、痛みと嘆きに満ちた歌の両方が含まれている。両方あるから、私達は安心して詩編を読むことが出来る。詩編の作者も、私達と同じ心を持った人間であることが分かるからである。
私達も、自分の思いをそのまま主の御前に申し上げることが出来る。
主なる神は、私達の飾らない、そのままの声、そのままの心を「顧み」、その祈りに耳を傾けて下さっているからである。
「国々は主の御名を恐れ/地上の王は皆、その栄光におののくでしょう。主はまことにシオンを再建し/栄光のうちに顕現されます。主はすべてを喪失した者の祈りを顧み/その祈りを侮られませんでした」(16~18節)。
主なる神は、あなたの「祈りを侮られ」ない。私達の嘆きを無視されない。孤独の中から絞り出すような私達の声を全て聞き取り、それをしっかりと握って下さっている。
あなたは「ひとり」ではない。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな愛に包まれ、御前に引き出して下さったことを、心から感謝致します。
主よ、人生に痛み、孤独を感じる時、あなたこそ、私達の傍にいて下さる方、私達の嘆きと苦しみの声を決して蔑ろにされない方です。
主よ、あなたに向かって心の中の思いを注ぎ出すことが出来るよう、助けて下さい。この痛みをあなたに向かって申し上げることが出来る勇気をお与え下さい。
聞いて下さっているあなたの大きな愛を信じることが出来ますように。
痛みの中にあるお一人お一人と今日も共にあって、その存在を根底から支え、その声に答えて下さい。あなたでなければ与えることの出来ない解決をお一人お一人に与え、あなたご自身が満ちて下さいますよう、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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