第93編は、僅か5節しかない短い詩だが、その内容は、非常に力強く壮大なスケールを持っている。
「主こそ王。威厳を衣とし/力を衣とし、身に帯びられる。世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない。御座はいにしえより固く据えられ/あなたはとこしえの昔からいます。主よ、潮はあげる、潮は声をあげる。潮は打ち寄せる響きをあげる。大水のとどろく声よりも力強く/海に砕け散る波。さらに力強く、高くいます主。主よ、あなたの定めは確かであり/あなたの神殿に尊厳はふさわしい。日の続く限り」(1~5節)。
はじめに「世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない」と宣言されている。先行きの見えない時代に生きる私達にとって、この世界が「固く据えられ、決して揺らぐことはない」ものであることを知るのは、希望であり救いではないか。政治も経済も生活様式も、あらゆることが変化しつつある時代を生きる私達にとっては、特にそう言えるのではないか。
どうして世界が「揺らぐことはない」のか。それは主が「王」であられるからである。主は「とこしえの昔から」おられる方であり、その「御座はいにしえより固く据えられ」ている。その御方が「王」として、「力を衣とし」て「身に帯び」ておられるので、決して揺らぐことはない。
だからと言って、世界が全く安全で、無風状態であるわけではない。この世界には、依然として「潮」が「打ち寄せる響きをあげ」、「大水のとどろく声よりも力強く/海に砕け散る波」が存在する。
しかし、主なる神は「さらに力強く、高くいます主」である。だから、私達は主なる神に信頼し、安心をいただくことが出来る。
「主よ、あなたの定めは確かであり/あなたの神殿に尊厳はふさわしい。日の続く限り」。
〈不確実性の時代〉と言われる世界を生きる私達にとって、「これは確かだ」と言えるものを持つことの意味と力は計り知れない。あなたは、この確かな主なる神を、人生の土台、中心、源として受け入れておられるだろうか?
西原新生バプテスト教会
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