第33編は、第32編の最後の言葉を繰り返すことで始まっていることから、第32編の勧めに対する応答の詩と言える。
「主に従う人よ、主によって喜び歌え。主を賛美することは正しい人にふさわしい。琴を奏でて主に感謝をささげ/十弦の琴を奏でてほめ歌をうたえ。新しい歌を主に向かってうたい/美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。主の御言葉は正しく/御業はすべて真実。主は恵みの業と裁きを愛し/地は主の慈しみに満ちている」(1~5節)。
「賛美」は応答であると言うことが出来る。主がお与え下さる恵みと愛、助けと守り、導きと戒めの一つ一つを覚える時、信仰者の中に自ずと主への感謝が湧き上がり、喜びの「賛美」が生まれる。その意味で、「賛美」は信仰の告白であり、祈りでもあると言える。
3節で「新しい歌を主に向かってうたい/美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ」と勧められている。これは、新たな恵みに対して新しい「賛美」を献げよという勧めである。従って、私達が主の恵みを味わえば味わうほど、新たな「賛美」が生まれ出る。時代や状況に即したメロディーや言葉で主の恵みをほめたたえることの大切さを教えられる。
また、「琴を奏でて主に感謝をささげ/十弦の琴を奏でてほめ歌をうたえ」「美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ」と勧められているのは、私達が「賛美」する時には、最上の「賛美」が献げられるべきであることが示唆されていると言えるだろう。
私達の心には、新しい「賛美」が生まれているだろうか。私達は、美しい最上の「賛美」を主に献げているだろうか。私達の「賛美」が、喜びや力を失った口先だけのものになっていることはないだろうか。
願わくは、私達の日々が主の恵みと慈しみに満ちていることを見る目と、それを味わい喜ぶ心を、主がお与え下さいますように。そして、主の恵みを味わう私達の心の底から、主への真実で美しい感謝と「賛美」が、日々新たに湧き上がりますように。
「主に従う人よ、主によって喜び歌え。主を賛美することは正しい人にふさわしい。…地は主の慈しみに満ちている」(1節、5節)。
西原新生バプテスト教会
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