第6編は〈悔い改めの詩編〉と呼ばれる7つの詩編の中の1つである。具体的な罪は記されていないが、バト・シェバとの罪に陥った後、息子アブサロムの謀反という試練に直面したダビデが、深い苦悩と悔い改めの中で詠んだ詩であろうと言われている。
「主よ、怒ってわたしを責めないでください/憤って懲らしめないでください。主よ、憐れんでください/わたしは嘆き悲しんでいます。主よ、癒してください、わたしの骨は恐れ/わたしの魂は恐れおののいています。主よ、いつまでなのでしょう。主よ、立ち帰り/わたしの魂を助け出してください。あなたの慈しみにふさわしく/わたしを救ってください」(2~5節)。
ダビデは苦しみ「恐れ」ていた。しかし、それは単に身体の病や周りの状況による「恐れ」や苦しみではない。最も深いレベルでの恐怖、「魂」の「恐れおのの」き、つまり、主なる神との交わりが永遠に断絶させられるのではないかという「恐れ」と苦しみであった。
ダビデは、自分の苦しみが主なる神からのものであることを認めていた。この苦しみが、自分の罪によるものであることを認めていたのである。それ故、ダビデは、主なる神に憐れみと「癒し」と救いを求めて祈った。
〈悔い改め〉とは、主なる神の御前に自分の罪を告白し、赦しと「癒し」と救いを求める祈りである。それは、痛みと後悔と苦しみが伴う祈りである(7~8節)。しかし、悔い改めは後悔と苦しみに終わるものではない。赦しの確信、癒しの希望、そして何よりも、主なる神との永遠の愛の交わりの回復という喜びをもたらすものである。
罪を認め主に救いを求めて祈ったダビデの心にも、そのような希望と確信が湧き上がった。この信仰の言葉を自分の確信として覚えたい。
「悪を行う者よ、皆わたしを離れよ。主はわたしの泣く声を聞き/主はわたしの嘆きを聞き/主はわたしの祈りを受け入れてくださる。敵は皆、恥に落とされて恐れおののき/たちまち退いて、恥に落とされる」(9~11節)。
西原新生バプテスト教会
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