ヨブに対するエリファズの言葉が続く。特に次の言葉は、エリファズがヨブのことをどのように受けとめていたかをはっきりと示している。
「呼んでみよ/あなたに答える者がいるかどうか。聖なるものをおいて、誰に頼ろうというのか。愚か者は怒って自ら滅び/無知な者はねたんで死に至る」(1~2節)。
エリファズはヨブを「愚か者」と言い、ヨブが嘆きつつ主なる神への怒りと不満をぶつけたことを戒めている。そして、ヨブに対して、「神の懲らしめを受け」入れ、主なる神に頼るように勧めた。
「見よ、幸いなのは/神の懲らしめを受ける人。全能者の戒めを拒んではならない。彼は傷つけても、包み/打っても、その御手で癒してくださる」(17~18節)。
前章でも見たように、ここには彼が確信する因果応報の世界観が如実に反映されている。彼は言う。
「塵からは、災いは出てこない。土からは、苦しみは生じない」(6節)。
つまり、ヨブの苦難はヨブ自身の罪の故に起こったものであるというのである。
善いことをすれば善い報いがあり、悪いことをすれば悪い報いがある。或る面では、これは真実と言える。しかし、人生における全ての出来事についてそう言えるかというと、現実はそれほど単純ではない。この世では、悪者が栄え、善人が悲惨な目に遭うということもある。だが、それはあくまで主なる神から離れた罪の世界の現実であり、神の国における現実とは違う。神の国は、主なる神の恵みの原則に基づく世界であることを心にしっかり留めることが大切である。
主なる神の恵みの原則に基づく世界とは何だろうか。それは、罪人がなお愛され、赦され、救われる世界である。また、それは主なる神の愛と主なる神の義が行き渡る世界であり、最終的には主なる神の義が勝利する世界である。この恵みの原則は、イエス・キリストの十字架によって保証されている。そして、イエス・キリストを主として心に迎え入れるなら、誰でもこの主なる神の恵みの世界に生きることが出来る。あなたは、主なる神の恵みの世界に生かされているだろうか。
西原新生バプテスト教会
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