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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 エステル記1章

聖書日課 エステル記1章(新共同訳 旧約pp.763-764)

 エステル記は、イスラエルがペルシア帝国の支配の下に置かれていた紀元前5世紀前半の出来事を記した書である。同書は、ペルシア帝国の各地で暮らしていたユダヤ人に襲い掛かった危機とそこからの救出劇を記した歴史書の一つである。

 物語は、ペルシア帝国の「クセルクセス王」「その治世の第三年に」催した「酒宴」から始まる(1節、3節)。この宴会は、ギリシア遠征を目的とした国威高揚のためのものであったとも言われており、ペルシア帝国の「百二十七州」全域から(2節)、全ての高官が招かれ(3節)、「百八十日の長期にわたって」続けられた(4節)。

 その大宴会が終わると、次に王は、首都「スサに住む者を皆、身分の上下を問わず招」き、「七日間」にわたる「酒宴を王宮の庭園で催し」た(5節)。この時、「王妃ワシュティもクセルクセス王の宮殿で女のための酒宴を催していた」が(9節)、宴会の最終日に、「ぶどう酒で上機嫌になったクセルクセス王」は、「王妃ワシュティを召し出」し、「冠を着け」させ、「その美しさを高官および列席する民に見せよう」とした。

 ところが、この時王妃ワシュティは、「王の命令を拒み、来ようとしなかった」

「七日目のことである。ぶどう酒で上機嫌になったクセルクセス王は、そば近く仕える宦官メフマン、ビゼタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタル、カルカスの七人に命じて、冠を着けた王妃ワシュティを召し出そうとした。その美しさを高官および列席する民に見せようというのである。王妃は美しい人であった。ところが、王妃ワシュティは宦官の伝えた王の命令を拒み、来ようとしなかった。王は大いに機嫌を損ね、怒りに燃え、経験を積んだ賢人たちに事を諮った。王の身辺の事柄はすべて、国の定めや裁きに通じている人々によって審議されることになっていた」(10~13節)。

 理由は分からないが、このことが原因でワシュティは王妃の位を剥奪され、「王妃の位は、より優れた他の女に与え」られることになった(19節)。

 これらは全て主なる神とは関係のないところで起こった出来事のように見える。しかし、主なる神の支配の及ばない世界は存在しない。これらの出来事は全て、主なる神の御手の中で、その後の重大な出来事の布石として用いられることになった。ここから、いよいよ新王妃エステルが誕生するのである。

「そのとき、人は知るでしょう/神はヤコブを支配する方/地の果てまでも支配する方であることを」(詩編59編14節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
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