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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 エズラ記4章

聖書日課 エズラ記4章(新共同訳 旧約pp.726-728)

 神殿再建工事は順調に進んでいた。しかし、ユダの人々が「恐れを抱」いていたことが起こってしまった。それは「その地の住民」であるサマリア人による妨害である(3章3節)。

「そこで、その地の住民は、建築に取りかかろうとするユダの民の士気を鈍らせ脅かす一方、ペルシアの王キュロスの存命中からダレイオスの治世まで、参議官を買収して建築計画を挫折させようとした」(4~5節)。

 彼らは、最初ユダの民に「建築を手伝わせてください」と申し出てきた(2節)。それは一見親切な申し出であるように思われる。しかし、この時ユダの指導者は、彼らの協力をきっぱり断った。

「しかし、ゼルバベルとイエシュア、他のイスラエルの家長たちは言った。『わたしたちの神のために神殿を建てるのは、あなたたちにではなく、わたしたちに託された仕事です。ペルシアの王キュロスがそう命じたのですから、わたしたちだけでイスラエルの神、主のために神殿を建てます』」(3節)。

 猫の手も借りたいほどの状況であったにもかかわらず、何故彼らは折角の申し出をきっぱり断るようなことをしたのだろうか。

 この時イスラエルの人々は、サマリア人の真意を読み取っていたのではないだろうか。つまり、彼らが経済的利益を目論んでいるらしいということを。しかも、サマリア人は、イスラエルの神」を拝む一方で、彼ら自身の神々をも拝むという混淆宗教に陥っていた。

 そして、この時申し出を断ったことは、賢明な判断であったことがすぐに明らかになった。サマリア人は、申し出を拒否されると、一転して神殿再建工事を妨害してきた。彼らは「建築に取りかかろうとするユダの民の士気を鈍らせ脅かす一方」、ペルシアの役人を「買収して建築計画を挫折させようとした」。そのため、エルサレムの神殿の工事」は16年間も「中断されたまま」になってしまった(24節)。

 このようなことになるなら断らなくても良かったのではないか? そのような思いもよぎったかも知れない。しかし、元々そのようなことをする人々だったのだから、断って正解だった。とはいえ、そのことと工事の長期中断は別の問題である。この時、正しい判断力と共にユダの民に必要だったのは、どのような状況の中でも決して諦めない意志と強い忍耐力だった。

「だから、自分の確信を捨ててはいけません。この確信には大きな報いがあります。神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです」(ヘブライ人への手紙10章35~36節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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