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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 列王記上16章

聖書日課 列王記上16章(新共同訳 旧約pp.559-561)

 16章には、北イスラエル王国に起こった5人の王の業績が記されているが、彼らは皆揃いも揃って、「主の目に悪とされることを行」い続けた。

 僅か数十年の間に4度も王朝が入れ替わった。ヤロブアム王朝を滅ぼしたバシャ、その子のエラ、「エラを打ち殺し」て王となったジムリ(10節)、そして、ジムリを僅か「七日間」で自殺に追いやったオムリとその子アハブ…。北イスラエル王国の歴史は、不信仰と悪と混乱の時代であった。

 特に、オムリとその子のアハブについては、聖書がそれぞれ「彼以前のだれよりも悪い事を行った」と記しているように(25節、30節)、ヤロブアムから始まった偶像礼拝を繰り返しただけでなく、「バアル」「アシェラ」などの外国の偶像まで取り入れ、「主の怒りを招」いた。

「オムリの子アハブは彼以前のだれよりも主の目に悪とされることを行った。彼はネバトの子ヤロブアムの罪を繰り返すだけでは満足せず、シドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻に迎え、進んでバアルに仕え、これにひれ伏した。サマリアにさえバアルの神殿を建て、その中にバアルの祭壇を築いた。アハブはまたアシェラ像を造り、それまでのイスラエルのどの王にもまして、イスラエルの神、主の怒りを招くことを行った」(30~33節)。

 ところが、視点を変えて見ると、オムリの治世は「十二年間」(23節)、その子アハブの治世は「二十二年間」に及んでいる(29節)。それは決して短い期間ではない。しかも、オムリは北王国の首都となるサマリア「築いた」人物であり(24節)、アハブもイスラエルに経済的な発展をもたらした。つまり、彼らは決して無能な王ではなかった。いや、人間的な見方をすれば、寧ろ有能な王であったとさえ言える。

 それでも、彼らが「主の目に悪とされることを行った」ことに変わりはない。聖書の価値観は人間のそれとは違う。大切なのは、主の目の前にどうであったかということであり、人間の目にそれがどう映ったかということとは必ずしも関係がない。目に見える一時的な繁栄や業績によってではなく、主なる神の御前における永遠の価値によってものを見、判断し、自分の人生を築いていく者でありたい。

「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです」(コリントの信徒への手紙二4章18節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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